The Chronicle of Broadway and me #010

★1989年5月(その6)

『Sarafina!』(@Cort Theatre 1989年5月10日 14:00)は迷った末に観た。予備知識が全くなかったのだが、街のあちこちにポスターが貼ってあって気になったからだ。この舞台を観て、初めてソウェト蜂起のことを知った。

当時の感想。

< アッと驚く反アパルトヘイトもの。音楽も踊りもアフリカ。バンドは、ドラムス、ベース、ギター、管3本(サックス1、トランペット2)に指揮者が付く。
出演者はみんな若く、プレイビルによれば、実際に南アフリカからやって来た少年少女たち。彼らの少し上の世代が、ジュニアハイやハイスクールで反アパルトヘイトに立ち上がり、弾圧されて殺された、という経験を持つらしい。そんなこともあって、時にプロパガンダ色が必要以上に強くなる気がしたが、音楽は躍動感にあふれ、特に歌は、ソロもコーラスも素晴らしい。
アメリカのジュニアハイの黒人生徒たちが団体で見にきていたが、どう感じただろう。>

ソウェト蜂起。
42年前のちょうどこの時期。1976年6月16日、南アフリカはヨハネスブルグ南東部のソウェト地区で起こった、政府によるアフリカ系住民の弾圧事件。
白人支配を推進する意図でアフリカーンス語の授業を導入しようとする政府に抗議するためにデモ行進を行なったアフリカ系の学生たちに警官隊が発砲。最初に4人の子供たちが撃たれ、最終的には100人を超える死者を出した。

このブロードウェイ公演は1988年の1月に幕を開け、この年1989年の7月まで続く。1988年のトニー賞では、作品賞、楽曲賞、演出賞、振付賞、助演女優賞にノミネートされたが、受賞は逃している(この年のトニー賞については、この連載の#4参照)。
助演女優賞ノミネートのサラフィナ役レレッティ・クマロは、この時、まだ10代後半。1992年公開の映画版にも出演した後、もっぱら映画で活躍。『Hotel Rwanda』『Yesterday』『Invictus』といった話題作に出演している。

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