雨に唄えば~Singin’ In The Rain@赤坂ACTシアター 2018/06/22 13:00

宝塚歌劇月組公演。演出は、2003年星組、2008年宙組と同様、中村一徳。
15年前の星組公演@日生劇場を観ているが、こんなに映画をなぞってたっけ? というのが第一印象。それはキツいだろう。でも、演出家が同じということは歴代そうやってきたのかぁ。てなことを思いながら観た。

そもそも元の映画『雨に唄えば』(Singin’ In The Rain)の見どころの一つはコズモ役ドナルド・オコナーのヴォードヴィル的軽業アクションにある。だから、同じ演出で舞台化するとすれば、同役にアクロバティックな体技とコメディ演技とに優れた役者を持ってくるしかない。
しかしながら、それができるミュージカル俳優は日本にはほとんどいないだろう。観ていないから成否のほどはわからないが、1996年の松竹による上演の際に、この役に川平慈英を起用したのは一つの見識だと思う。想像だが、若き日の体力充分な川平慈英ならかなり健闘したんじゃないだろうか。
というわけで、宝塚歌劇でコズモを映画と同じように演じるのは、まず無理。『Grand Hotel』のオットー役をこなした美弥るりかの技術をもってしても厳しい。演出を大胆に変えるべきだろう。彼女を中心にしながら歌劇団得意の人海戦術で楽しげに盛り上げることは可能だと思う。

珠城りょうのドン・ロックウッドも、ダンスの振付(玉野和紀)が無難な感じなので、今ひとつ弾けない印象。それも含めて、ショウ場面に関してはもっと宝塚的群舞を多用してもよかったのでは? アダム・クーパー版ですら派手に改変していたのだから。
光ったのは、輝月ゆうまのリナ・ラモント。儲け役でもあるが、無理のない誇張で憎めない憎まれ役をうまく演じた。
美園さくらのキャシー・セルダンは堅実な出来。

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