The Chronicle of Broadway and me #16

★1990年5月(その5)

『Meet Me In St. Louis』(@Gershwin Theatre 1990年5月24日 20:00)観劇当時の感想は次の通り。

<1944年のMGMミュージカルが元、ということからも想像できる通り、古き佳きアメリカのイノセントなラブ・ストーリー。そこにどれだけ芸が込められているか、に期待したのだが、イマイチな印象。ハイスクールのパーティ、ハロウィン、アイススケートなど、趣向を凝らした楽しいダンス・ナンバーもあるのだが、やや凝り過ぎた感のあるセットの場面転換が少しうるさい。電動の豪華なトロリーも生かしきれてなく、もったいなかった。
音楽はいいし、ムードは好きなんだけど。>

この時、まだ、ヴィンセント・ミネリ監督、ジュディ・ガーランド主演の同名映画(邦題『若草の頃』)は観ていない。まあ、観ていたとしても舞台の感想は変わらないだろう。より物足りなく思ったかもしれない。なにしろジュディ・ガーランドが出ていないわけだから。それぐらいに映画はガーランドのために作られている。
それよりも、この舞台にMGMミュージカルの常連でもあったベティ・ギャレットが出ていたのに、当時まだ彼女のことを知らなかったのが残念。もっと目に焼き付けておきたかった。
いずれにしても、1989年10月にプレヴューを開始して、トニー賞4部門で候補になるも受賞はなく、授賞式直後の1990年6月10日にクローズ、という興行的には全くの失敗作に終わっている。演出のルイス・バークが、細君でもある振付のジョーン・ブリックヒルと組んでメインのプロデューサーにもなっていた。第三者的に的確な判断のできるプロデューサーがいなかった辺りにも失敗の原因があるのかもしれない。

2007年になってオフのアイリッシュ・レパートリー劇場で再びこの作品に出会うが、そちらは、よりコンパクトにまとめたヴァージョンになっていて、家庭劇として楽しめた。

ちなみに、タイトル・ナンバーでもある「Meet Me In St. Luis」は、1904年に開催されたセントルイス万博のテーマ曲。つまり、三波春夫の「世界の国からこんにちは」と同じ趣向というわけ。いや、一度そう言ってみたかっただけです(笑)。

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