ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ@東京芸術劇場シアターイースト 2018/07/10 18:00

IMG_0688国会記者クラブの腐敗を描いた作品。作・演出/永井愛。良作、力作であり、役者は皆好演であることを前提に、以下、感じたことだけを書く。

国会記者会館。国会議事堂前駅を出たところにある、あそこ。東日本大震災に伴う原発事故以降、その前に並んで何度も声を上げた、あそこ。会館を出入りする記者たちは並んでいる人間に対して一様に無関心に見えた。その屋上が、この芝居の舞台。
客席の空気が緩い。半分ぐらいは、そこで笑うか? というところで緩く笑う。歌舞伎座とあまり変わらない。自分はと言うと、ほとんど笑わなかった。おかしくないわけではない。が、笑う気にならない。明らかにギャグとして用意されている場面もあるが、息抜きであって笑って欲しいわけではないのではないか、と思ったりする。
記者たちの世間ずれしたエリート意識やずる賢さや優柔不断さは巧みに描かれていて見事だが、それに対する安田成美演じるネットメディアの記者のまっすぐな人の良さが気になる。そこが現実より半歩遅れている気がする。彼女の側にも深い戦略があり、それが記者クラブとの戦いでどういう事態を引き起こすのか、というところまで観たかった。ないものねだりかもしれないが。
次作にさらなる期待。

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