The Chronicle of Broadway and me #20

★1991年6月~7月(その3)

『Cats』(@Wintergarden Theatre 1991年6月3日 20:00 & 7月20日 20:00)の開幕は1982年。9月23日にプレヴュー開始、10月7日に正式オープン。てことは、観たのは9年目の舞台。最終的に2000年の9月10日まで約18年間のロングランを続ける。
以下、観劇当時の感想。

<お馴染みのロンドン産の大ヒット作。これが実に楽しくて、やはりヒットするものにはそれなりの理由があるのだな、と妙に感心してしまった。
内容についてはすでにご案内のことと思うし、もしかしてご覧になった方もいらっしゃるかもしれないが、T.S.エリオットの詩から発想したというこのミュージカルには、ほとんどストーリーらしいストーリーはない。ゴミ溜めに住む猫たちの内の誰かが選ばれて天国に行く、というプロットのようなものに支えられて、数々の見せ場がズラリと並ぶという構成。だから英語のわからない客でも入っていきやすい。
最初に、オッこれは、と思ったのが「The Old Gumbie Cat」。愛嬌たっぷりの太った年寄り雌猫が、若い猫たちを従えて、予想もしなかったタップの群舞を見せたのだ。圧倒的なタップの群舞でタップ復活の原動力となったと言われる『42nd Street』のオープンが80年8月25日、ロンドンで『Cats』が幕を開けたのが81年5月11日。これは無関係とは思えない。とすれば、うれしい商魂だなあ。
もうひとつ「Mungojerrie And Rumpleteazer」という雄雌2匹の猫のアクロバティックなダンス・ナンバーも楽しい。ランプルディーザーという、ちょっと間抜けな所のあるこの雌猫が実にチャーミングで、一番のお気に入りになった。
7月、2度目の観劇時には当時8歳の息子と最前列で一緒に見たが(劇場でチケットを買う時、子供と一緒なのを見て、係の女性がその席を選んでくれた)、彼も充分に楽しんでいた。>

1983年のトニー賞で、作品賞、楽曲賞(アンドリュー・ロイド・ウェバー×T・S・エリオット)、脚本賞(T・S・エリオット)、演出賞(トレヴァー・ナン)、助演女優賞(ベティ・バックリー)、衣装デザイン賞(ジョン・ネイピア)、照明デザイン賞(デイヴィッド・ハーシー)を受賞。脚本賞がT・S・エリオットって……(苦笑)。
あと、振付のジリアン・リンが受賞していないのが意外。この年の振付賞はトミー・テューン&トミー・ウォルシュが『My One and Only』で獲っているのだが、どうなんだろ。

プロデューサーはキャメロン・マッキントッシュ、リアリー・ユースフル・カンパニー(ロイド・ウェバーの会社)のイギリス勢に、デイヴィッド・ゲフィンとシューバート・オーガニゼイションが参加。マッキントッシュにとってはアメリカ進出の足がかりとなる成功だったんだな。でもって、このブロードウェイ版『Cats』が、良くも悪くも大がかり装置ミュージカルの口火を切ることになったと見る。

『Cats』は、1999年にロンドン版を観る。その時にまた、いろいろと語ります。

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