[Tony2019] Gettin’ The Band Back Together@Belasco Theatre(111 W. 44th St.) 2018/07/29 19:30

IMG_0725ひと言で言えば、『The Full Monty』『Something Rotten!』の趣き。『School Of Rock』も加えたいところだが、楽器演奏はあちらの子供たちの方が上(判断には出演者の年齢差による不均衡の是正があります)。70年代後半から80年代にかけてのアメリカン・ロックと能天気なギャグが好きなら、けっこう楽しめる。

マンハッタンの会社をクビになった男が、母親の住むニュージャージーの実家に帰って来る。そこは相変わらず時間が止まったように無気力な町。そんな中、ただ一人燃えているのが、今もバンドを続ける、かつてのライヴァル。若い頃バンド合戦で主人公のバンドに獲られた優勝トロフィ奪還のため、手を回して彼の実家を借金のかたに差し押さえ、その解消を条件に再度バンド合戦で雌雄を決しようと迫る。
……という発端からしてフザケている。これに、主人公の恋人だった魅力的な女性が今はライヴァルと付き合っている、という出来すぎのネタが絡んで展開する話には、シリアスな要素はほとんどない。まあ、あるとすれば中年男の悲哀、か。

で、どこが『The Full Monty』かと言うと、昔のバンド仲間を再集結させる辺り。それぞれに悩みを抱えた、もう若くない男たちが、いろいろ乗り越えてバンド合戦に挑む。とはいえ、『The Full Monty』ほどの哀感はない。
どこが『Something Rotten!』かと言うと、ロックやミュージカルの小ネタが随所に挟まれてパロディ色が強くなっているところ。
いずれにしても、脇役たちのおかしなキャラクターと細かいギャグの積み重ねで出来上がっている作品。そこは面白い。
ちなみに、観た回は日曜夜だったこともあり、主人公役がミッチェル・ジャーヴィスではなく、いつもはスウィングのスコット・リチャード・フォスターだった。それもあって脇役の方が目立ったのかもしれないが。ともあれ、ジャーヴィスには悪いがトニー賞で主演男優賞候補にならないことを祈りたい。確認のために彼の出る回を観る、ってのは厳しいので。

作曲・作詞のマーク・アレンは、これがブロードウェイ・デビュー。
脚本を手がけているのは、プロデューサーでもあるケン・ダヴェンポートとグランドルショッツと名乗るライター集団てのが珍しい。

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