The Chronicle of Broadway and me #026

★1991年6月~7月(その9)

トニー賞の結果を参考に1990/1991シーズンを振り返る。

作品別獲得数を多い順に並べると、

『The Will Rogers Follies』6(ミュージカル作品賞/楽曲賞/演出賞/振付賞/衣装デザイン賞※/照明デザイン賞※)
『The Secret Garden』3(脚本賞/助演女優賞/装置デザイン賞※)
『Miss Saigon』3(主演女優賞/主演男優賞/助演男優賞)
『Fiddler On the Roof』1(リヴァイヴァル作品賞※)
(※印のカテゴリーはこの時代、ミュージカルとプレイが混合で候補になっている。また、この年、編曲賞、音響デザイン賞はない。)

『The Will Rogers Follies』『The Secret Garden』に集中しているのは、ロンドン産の『Miss Saigon』に対するニューヨーク演劇界の反発のようにも思えるが、他に作品がなかったとも言える。個人的には『Once On This Island』に一つぐらい回してほしかったが。
そう、このシーズンは『Miss Saigon』が登場しているんですね。イギリス人役者の起用で俳優組合と揉めたりしたことも含め超話題作になっていたせいでチケットが買えなかったけど。観るのは翌1992年5月。
ちなみに、『Miss Saigon』以外で、このシーズンに登場して観なかったミュージカルは次の5本。いずれも渡米前にクローズしている。

『Oh, Kay!』
『Buddy』
『Those Were the Days』
『Shogun, The Musical』
『Peter Pan』

『Buddy』はチケットを買いに劇場まで行ったら、ドアにクローズの告知が貼ってあったのを覚えている。結局1993年にロンドンで観ることになる。
『Peter Pan』はキャシー・リグビー主演版で、1990年12月11日プレヴュー開始、1991年1月20日クローズ。おそらくだが、クリスマス・シーズンの上演で「ブロードウェイ・ミュージカル」の称号を獲得した後、全米ツアーに出たのではないか。その後も断続的に続いていたとおぼしく、1999年にブロードウェイに戻ってきた時に観る。

俯瞰してみると『Miss Saigon』は、1980年代から1990年代にかけてのミュージカル版ブリティッシュ・インヴェイジョンの最終ランナーのように思える。
そして翌年、アメリカン・ミュージカルが盛り上がる。

追悼の意を込めて書き添えておくと、このシーズンのプレイの目玉はニール・サイモンの『Lost In Yonkers』で、トニー賞では作品賞を含め4部門で受賞している。
ご冥福をお祈りします。

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