The Chronicle of Broadway and me #034

19925月~6月(その8

Man Of La Mancha(@Marquis Theatre 5月31日15:00)の当時書いた感想。

<初演は、まずANTA(アメリカン・ナショナル・シアター・アンド・アカデミー)ワシントン・スクエアというオフ・ブロードウェイの劇場で1965年11月から約2年4カ月行なった後、ブロードウェイのマーティン・ベック劇場に移り、終盤バタバタと劇場を変えながら1971年6月26日までロングラン。市川染五郎時代の幸四郎(当代松本白鸚)が1970年に出演したのは有名だろう。
世界各地で何度も上演されている評価の定まったショウで、作家セルヴァンテスが審判を待つ牢獄で囚人を相手にドン・キホーテの話を聞かせる、という構成の巧妙さにまず感心。大掛かりな吊り上げ式の長い階段はあるものの、舞台装置は小規模でどちらかと言えば抽象的。それをうまく生かして、展開もスムーズ。思ったほど重厚ではなく、適度にユーモラスで観客を飽きさせない。有名な「The Impossible Dream」はショウの中で聴くとやはり感動的で、他の曲もスペイン音楽の豊かな味をうまく取り入れていて、いい。
が、映画スターとしても知られるラウル・ジュリア(貫祿充分)、シーナ・イーストン(熱演だが力不足)、サンチョ役者として定評のあるトニー・マルティネスという知名度の高い配役、きらびやかなホテル内にあるマーキーズという劇場の雰囲気等の要素から、野心的なところのない、専ら観光客向けの公演という風に映り、今一つノレなかった。>

東宝の幸四郎版も観ていない時代の話。

Forever Plaid(@Steve McGraw’s 5月31日19:30)は、交通事故で亡くなった高校の仲良し4人組プラッドが志半ばで終わった夢を実現させるために現世に戻って一夜限りのショウを行なう、という設定のショウ。事故の原因が、エド・サリバン・ショウに出るビートルズを観に行く女子校生の乗ったバスとの衝突だった、というのは当時わかっていなかった。わからないながら書いた当時の感想は次の通り。

<72丁目の地下鉄の駅からほど近いスティーヴ・マッグロウズという、1階がバ-・レストランになっている店の2階で行なわれるオフ・ブロードウェイ・ミュージカル。昨年始まり、東京公演もあったようだ。
半分アマチュアのような(そう演じているだけで実はうまい)1950年代のコーラス・グループ4人組が “プラッド”。彼らが現代に甦り(ということなのだと思う)、ピアノとウッドベースをバックに、おっかなびっくりにショウをやる、という設定。音楽は当時の名曲の数々。観客を巻き込んでの和やかで楽しいショウ。この日は代役の1人がやや頼りなげだったが、$30の価値はあった。>

前年に観た#24)『The Will Rogers Follies(@Palace Theatre 6月 3日20:00)を再見。その感想。

<劇場の大看板がキース・キャラダインの写真のままなので気づかなかったが、主演が代わっていた。新しいウィル・ロジャーズはマック・デイヴィス。カントリー系のシンガー・ソングライターで、自らもヒット曲を持つが、エルヴィス・プレスリーのグラミー賞ノミネーション曲「In The Ghetto」の作者でもある。このショウでブロードウェイ初登場。さすがに歌は味があり、映画出演の経験もあるだけあって演技も無難にこなしていたが、残念ながらキース・キャラダインほどの華はなかった。>

#24に書いたようにWOWOWで字幕入り映像が放送され、その録画を観た後の観劇だったので、<ドラマ部分がよくわかり、アイディアに満ちた構成に気づいて驚いた。>とも書いている。ちなみに、録画してくれたのは友人の小関君でした。ありがとう。

ついでに言うと、この劇場に日本人ビジネスマンの団体客が多く来ていたようで、<その「見ても見なくてもいいんだけど経費で落とせるんで話のタネにまあ見にきた」という態度が不愉快だった。幕間になってから入場してくる等、言語道断。>と怒ってもいる。

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