The Chronicle of Broadway and me #36

★1992年7月(全)

1992年7月、7度目のニューヨークは仕事絡み。初めてブロードウェイ・ミュージカルを観る執筆者の方を案内しての渡米だった。そんなこともあって、6本中5本が再見(★)。#30で書いた『Jelly’s Last Jam』中断事件が起こったのは、この時。

7月22日 20:00 Five Guys Named Moe@Eugene O’Neal Theatre 230 W. 49th St.★
7月23日 20:00 Jelly’s Last Jam@Virginia Theatre 245 W. 52nd St.★
7月24日 20:00 Crazy For You@Shubert Theatre 225 W. 44th St.★
7月25日 14:00 Guys And Dolls@Martin Beck Theatre 302 W. 45th St.★
7月25日 20:00 Cats@Winter Garden Theatre 1634 Broadway★
7月26日 15:00 Tubes@Astor Place Theatre 434 Lafayette St.

初見の『Tubes』は、今ではすっかり演者である「Blue Man」の方がタイトル化してしまったが、元々の演目タイトルはこちら。ブルー・マン・グループによるパフォーマンスがパブリック・シアター向かいのアスター・プレイス劇場で幕を開けたのが1991年。その翌年の観劇だったわけで、話題の舞台として観客の熱が(最初の)ピークを迎えつつある、という気配を感じた。
ウナギの寝床のように細長い劇場で繰り広げられる驚いて笑えるパフォーマンスの数々については多くの方がご承知かと思うが、よく練られたパーカッション演奏が基本にあることがロングランを支えていると思った。
印象的だったのは、開演前、いろいろと笑える案件が掲出されていた電光掲示板にジェファーソン・エアプレインの「White Rabbit」(1967年)の歌詞が流れた始めたら会場全体が歌いだしたこと。日本では音楽好きの間でも認知度が高いとは言えないこの楽曲が、
アメリカではこんなに有名なのか、と、当たり前のことながら驚いた。
レイト・カマー(遅刻者)をいじるのが仕込みなのは後の2度目の観劇時にわかったが、途中で舞台に上げる観客が日本人の女性である確率が高いのも意図的だったのか。プロデューサー、出口最一氏に尋ねたことがあるようなないような(笑)。

その出口氏とお話しする機会を得るのはもう少し先だが、この時には、同行した執筆者の取材で現地の日本の方何人かにお目にかかった。
その人脈に後々いろいろと助けられることになる。ことに、正規のチケット・エージェント業を営んでいたMご夫妻にはお世話になった。
そういう意味では、新たに観た演目が『Tubes』のみだったにもかかわらず、結果的に実り多い渡米となった。

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