The Chronicle of Broadway and me #918(The Grinning Man)

2018年1月@ロンドン(その2)

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 『The Grinning Man』(1月27日14:30@Trafalger Studio 1)について、2019年4月の翻訳版上演を前にアップしてあったものです(<>内)。最後にデータを少し追記しました。

<4月に日生劇場で上演されるミュージカル『笑う男』。てっきり昨年ロンドンで観た、この『The Grinning Man』の翻訳版だと思って油断していたら違ってた。サブタイトル「The Eternal Love~永遠の愛~」だけじゃなくて、よく見たら原題も「The Man Who Laughs」と書いてある。
 あらら、と思ったが、もうチケットは売り切れのようで。まあ、フランク・ワイルドホーンだから観なくてもいっか! と強がりつつ、この際だから、その昨年観たロンドン版別ヴァージョンの超簡単な感想を旧ウェブサイトから拾って上げておく。

 原作はヴィクトル・ユーゴーの「L’Homme qui rit」(英訳:The Man Who Laughs)だと、プログラムを読んで知った。映画化、舞台化ともに複数回あるようだ。
 今回の舞台は、『War Horse』(邦題:戦火の馬)舞台版の演出家の1人、トム・モリスが手がけている。巧みにパペットを使うあたりが、その流れだろう。

 内容は、子供の頃に口の両脇を切り裂かれて“笑って”いるように見える男の数奇な人生。昔のロンドンを舞台に、王族も絡んで、善悪や貴賤が入り交じり曖昧になっていく様が濃密に描かれて面白い。
 主人公がフリーク・ショウで暮らしていたことを受けて、こぢんまりした劇場を移動劇場的に装飾。登場人物を演じる役者による観客に向けてのナレーションから始まり、全体がバーレスクの出し物のように作られている。

 楽曲は、ティム・フィリップスとマーク・テイトラーのコンビ(作曲・作詞)に、演出のモリスと脚本のカール・グロースも作詞に加わっての仕事。>

 ムーヴメント/振付がジェイン・ギブソン、補振付がリン・ペイジ。

 主人公を演じていたのはルイス・マスケル。狂言回しの興行師役ショーン・キングズリー。

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