The Chronicle of Broadway and me #621(Rain)

2010年11月@ニューヨーク(その2)

 『Rain』(11月16日19:00@Neil Simon Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<ビートルズのそっくりショウ。全く期待していなかったが、案外楽しめた。
 大まかに言うと、アメリカから見たビートルズ史。アメリカ上陸から解散までを、ほぼ時代を追って、映像的に知られている場面を中心にファッションと音楽的な変化で見せていく。
 この“映像的に知られている場面を中心に”というところがキモで、しだいに、その時代のその場面に立ち会っているような気分になってくる。
 メンバーは、この種のビートルズ・ショウのエキスパートのようで、見かけの似ている度はほどほどながら演奏が実にうまく(逆に、ビートルズがうまかったことも、よくわかった)、その点での満足度が高いのがよかった。もっとも、ブロードウェイの劇場で観るものではないと思うが。
 1月 15日までの限定公演。>

 副題が「A Tribute To The Beatles」。
 脚本、演出などのクレジットはなく、プレイビルを読む限りでは、おそらく、「Founder, Manage, Original Keyboardist」というクレジットで載っているマーク・ルウィスが舞台全体を仕切っているのだろう。1964年2月9日夜の「エド・サリヴァン・ショウ」に出たビートルズを観て彼らに魅了されたルウィスが、1970年代に南カリフォルニアのバーでビートルズのカヴァーを演奏していたバンドを超一流に育て上げた、と書いてある。で、メンバーを補充しつつ維持してきた、と。
 そのルウィスを含め、出演者は全員(ビートルズを演じる4人+キーボード/パーカッション)アメリカ人。
 装置や衣装も、それなりに凝っていた。

 作品の公式サイトを見ると、今もツアーを続けていて、今年(2022年)11月のカリフォルニア、パーム・デザート公演のチケットが売られている。この時のメンバーも全員まだ残っている。もっとも、ジョン役以外はサブに退いているようだが。

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