The Chronicle of Broadway and me #255(Gershwin’s American Rhapsody/Berlin To Broadway With Kurt Weill)

2000年11月@ニューヨーク(その7)

IMG_2359

 アッパー・ウェストサイドにある小振りなレストラン・シアターで連続して観た2つのショウについて、まとめて。と言いつつ、旧サイトに感想を残していない。到着日の夜で朦朧としていた可能性が高い(笑)。なので、もっぱらデータ的なことを。
 ちなみに、この2作、ソングライター・シリーズなイメージだが、併せて企画されたわけではなく、内容が似通っていて上演時間の短い両作を並べた、ということだったようだ。と言うのも、後者は’70年代作品のリヴァイヴァルだったから。詳細は後述。

IMG_2346

 『Gershwin’s American Rhapsody』(11月3日20:00@Triad Theatre)は、K・T・サリヴァン(歌)とマーク・ナドラー(ピアノ/歌)の2人によるガーシュウィン兄弟楽曲集的なレヴュー。

 サリヴァン、ナドラーともにキャバレー・ショウの世界では名の通った人のようで、サリヴァンはブロードウェイの舞台にも立っている。残念ながら、そちらでは出会えていないが。
 おおよそ時系列に則って、主にジョージの人生をたどっていた気がするが……ま、怪しい(笑)。脚本は、演者2人の他にルース・レオンが携わっている。
 ショウは、この時点で始まって間もなかったが、最終的に2002年6月まで続いたらしい。

IMG_2347

 『Berlin To Broadway With Kurt Weill』(11月3日22:30@Triad Theatre)は、1972年10月1日から翌年2月11日までオフ・ブロードウェイの現ルシール・ローテル劇場で上演された舞台のリヴァイヴァル。

 こちらは間違いなく、タイトル通りクルト・ヴァイル(作曲)のベルリン時代からアメリカに渡ってブロードウェイで活躍するまでを追う、時系列に沿った構成で、リヴァイヴァル版も多少の楽曲入れ替えや省略はあるが、大筋で初演版をなぞっている。
 第1幕がアメリカに渡る直前までで、作品名で言うと、『The Threepenny Opera(Die Dreigroschenoper)』『Happy End』『Rise And Fall Of The City Of Mahagonny (Aufstieg Und Fall Der Stadt Mahagonny)』『Marie Galante』。第2幕がアメリカ時代で、『Johnny Johnson』『Knickerbocker Holiday』『Lady In the Dark』『One Touch of Venus』『Street Scene』『Love Life』『Lost in the Stars』といった作品の楽曲が並ぶ。

 キャストは男女2人ずつで、ソプラノ、メゾソプラノ、テナー、バリトンの4声コーラスになっている。順に、ヴェロニカ・ミッテンツヴァイ、ロリンダ・リシッツァ、マイケル・ウィンザー、ビョルン・オルソン。
 ピアノ/音楽監督がエリック・スターン。演出/振付ハル・シモンズ、脚本ジーン・ラーナー。
 この年の8月19日に始まって、12月3日まで続いている。

The Chronicle of Broadway and me #255(Gershwin’s American Rhapsody/Berlin To Broadway With Kurt Weill)” への1件のフィードバック

コメントを残す