The Chronicle of Broadway and me #256(Naked Boys Singing!)

2000年11月@ニューヨーク(その8)

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 『Naked Boys Singing!』(11月5日15:00@Actors’ Playhouse)の感想を旧サイトに残していないのは、一貫したストーリーのないスケッチ集的な作品だったからじゃないかと思う。内容が多岐にわたるんで覚えきれなかった、とか(笑)。

 出演者は8人の青年。全員が全裸で出てくるのが話題だったわけだが、それは“つかみ”に過ぎない。むしろ、そこから始まる、ユーモラスだったり、しんみりしたりする、よくできたオーソドックスな感触のスケッチ(短いコントのような一景)群が面白かった、という記憶がある。漠然とした印象としては、だんだん服を着ていく感じだなと思ったのを覚えている(笑)。

 楽曲作者/脚本家が計13人参画していて、単独だったり何人かで組んだりして各景を作っている。舞台、スタンダップ・コミック、TV、等、様々な分野から集めた人材のようで、そういう意味では、ヴォードヴィル時代に立ち戻った作り方だと言えるのかも。メインの発案者兼演出家はロバート・シュロック。

 いずれにしても、ご覧になった方も多いのではないだろうか。この前年、1999年7月のオープンで、5年近くこの劇場でロングランした後、劇場を移しながら断続的にコロナ禍のせいで劇場が閉まるまで上演されていたはず。そんな長寿作品。
 そう言えば、中身がどこまで共通しているのか未見なのでわからないが、映画化もされている。

 当時のプレイビルには注意書きが挟んであって、そこに「劇場でのアルコール摂取は厳禁」とあるのが興味深い。「開いている容器は没収」とまで書いてある。あと、「上演中は役者や他の観客の邪魔にならないよう会話も控えてくれ」とも。
 酔って騒ぎながら観るような演目じゃないですよ、という意味なのだろう。

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