The Chronicle of Broadway and me #666(Tut/Blood[By The Mummers]/The Brain That Wouldn’t Die! in 3D!!!)

2011年10月@ニューヨーク(その7)

 NYMF(ニューヨーク・ミュージカル・シアター・フェスティヴァル)参加作品7本を2分割して、その2。

 『Tut』(10月15日13:00@Theatre At St. Clement’s)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<タイトルに、もう1つ「U」が付けば、マイルス・デイヴィスのアルバム・タイトルと同じになって、発音も「トゥトゥ」。という訳で、これは、ツタンカーメンの物語。
 と言っても、話は、ツタンカーメン王その人の話と、ツタンカーメン王(のミイラ)を発掘したイギリス人ハワード・カーターの話とに分かれていて、それが交互に描かれていく構成。しかも、ツタンカーメン王その人の話はダンス表現で描かれる。

 ユニークと言えばユニークだが、残念ながら、散漫な印象の舞台になっていた。>

 作曲・作詞・脚本マーカス・ハモン。
 演出・振付アブデル・R・サラーム。

 『Blood[By The Mummers]』(10月15日16:30@47 Street Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<[By The Mummers]というのは演劇集団の名前(カッコ込みで)。彼らによる、パンキッシュなロック・ミュージカル、といった趣の舞台。
 パンキッシュと言っても、さほど破壊的なわけではなく、むしろユーモラス。『The Rocky Horror Show』に近いテイストと言えばいいか。内容も吸血鬼ネタだし。

 高校が舞台のドタバタ吸血鬼ミュージカル、ってところで、ワイワイ楽しかったです。>

 作曲・作詞マット・ハーヴェイ、ジェイク・オットセン、ジェイソン・パーディ。脚本は[バイ・ザ・ママーズ]名義。
 演出・振付アーンドレ・シールズ。

 『The Brain That Wouldn’t Die! in 3D!!!』(10月16日13:00@TBG Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『Blood[By The Mummers]』に似て、と言うか、『Blood[By The Mummers]』以上に『The Rocky Horror Show』に似ているか。なにしろ、1961年製作の同名カルト映画『The Brain That Wouldn’t Die』に触発されて作られたB級色満載の爆笑ミュージカルであるからして。
 そもそも“3D”ってのが、ね。ライヴなんだから“3D”に決まってるって。

 こちらは、純愛が招く恐怖のドタバタ医療ミュージカル、ってところか。楽曲も、それっぽくて、かなり笑えました。>

 作曲T・シヴァク、作詞・脚本T・シヴァク&E・ジェルマン。
 演出ティム・ドラッカー。振付J・オースティン・エア。

 元の映画の邦題は、ほぼ直訳の『死なない頭脳』あるいは『美しき生首の禍』。2022年夏現在、アマゾン・プライムで観られます。

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