The Chronicle of Broadway and me #449(Chicago[L2]/Dancing In The Street)

2006年7月@ロンドン(その5)

 『Chicago』(7月21日16:30@Cambridge Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<“ブルック・シールズの出ていない”『Chicago』を観たのは、金曜日の 4時半という隙間時間にやっていたから。ちなみに昨年とは劇場が違う。
 ブロードウェイに比べると役者が全体に若干緩いのだが(ヴェルマ役のアムラ=フェイ・ライトはとても疲れているように見えたが、大丈夫か)、それは承知して観たので、むしろ改めて、この作品の構成がよくできていることに感嘆した。
 こうした結果を生み出すのは、やはりボブ・フォッシーの舞台魂なのか。>

 “ブルック・シールズの出ていない”の意味は前回のロンドン版の感想をお読みください。
 主要キャストは上記アムラ=フェイ・ライトの他に、ロキシー役ジェニファー・エリソン、ビリー・フリン役イアン・ケルシー、エイモス・ハート役ジュリアン・シムズ、ママ・モートン役ブレンダ・エドワーズ。
 

 『Dancing In The Street』(7月21日20:00@Aldwych Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<モータウン・レヴューの“そっくりショウ”。
 モータウンの歴史を語るでもなく、モータウンの楽曲を通じてアメリカを語るでもない。単に、モータウン・レーベルに所属したことのある有名アーティストたちが次々に自分たちのヒット曲を歌う、というショウを役者たちが演じるだけの舞台。
 楽曲の年代もバラけているので、“懐かしのヒット・パレード”的色合いも濃い。“そっくりショウ”としてのレヴェルは高く、似ていることと歌のうまさとが両立しているが、まあ、それだけ。
 ゴチャゴチャ言わずに、大挙して来場していたブラック・コミュニティの方々のように、ステージと一緒に歌って踊る、というのが正しい観方なのだろう。>

 ロンドン・ミュージカルの典型のひとつ。
 原案・演出キース・ストラチャン、振付キャロル・トッド。

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