The Chronicle of Broadway and me #468(The Big Voice: God or Merman?)

2007年2月@ニューヨーク(その6)

 『The Big Voice: God or Merman?』(2月10日20:00@Actors Temple Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<エセル・マーマンの舞台を観て自分の生きる場所を見つけたゲイの少年の物語。
 その少年とは、2人の出演者の内の1人で脚本も書いたジム本人であり、ジムが出会って共に暮らすことになる“親友”スティーヴを演じているのが、楽曲作者兼キーボード奏者でもあるスティーヴ本人である、という“告白的ミュージカル”。
 ほとんどスタンダップ・コミックのノリで辛辣と笑いの間を行き来する。
 ゲイの少年を救ってくれたのは神ではなくマーマンだった(彼は神職に就こうか舞台に立とうか迷う)というユーモラスな真理が胸に迫る。>

 演出アンソニー・バーナオ。
 ジムことジム・ブロシュー(1946年生まれ)。スティーヴことスティーヴ・シャルクリン(1953年生まれ)。
 この2人のコンビで作った『The Last Session』というミュージカルが1997年にオフで上演されている。内容は、シャルクリンの自伝的なものらしいが、演じたのは彼ではない。
 また、ブロシューのソロ・パフォーマンス『Zero Hour』が、この前年、2006年にロスアンジェルスで上演されている。『A Funny Thing Happened On The Way To The Forum』『Fiddler On The Roof』で知られるゼロ・モステルが架空のインタヴューに応えて自身の人生を語る、という内容のようで、2009年暮れから翌年アタマにかけて期間限定でオフでも上演され、ドラマ・デスク賞を受賞している。
 同作のフル映像がブロシュー自身のYouTubeチャンネルに上がっていたので、貼っておきます。

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