The Chronicle of Broadway and me #419(Fools In Love)

2005年9月@ニューヨーク(その6)

 『Fools In Love』(9月25日13:00@Manhattan Ensemble Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<シェイクスピアの『A Midsummer Night’s Dream』を“子供向け”に翻案した“ロックンロール”ミュージカル。
 音楽的には、ア・カペラのドゥーワップで全編通せば、もっと新鮮だったかも。
 観た回は早めのマティネーで、実際に小さな劇場内に子供の観客も多く、彼らを舞台に上げたりする参加型の表現ではあったが、けっこうエグい表現もあり、大人の目で観ても楽しい。
 役者も個性的で、ことにライアン・ノウルズは強烈。別の舞台でも観てみたい。>

 設定は1950年代のロスアンジェルス郡ウェスト・アセンズ。でも、楽曲は1960年代のロックンロール系ヒット曲の替え歌。ま、替え歌だから時代考証は気にしないということか。
 感想にある「ア・カペラのドゥーワップ」は、ドゥー・ワッパーズと名付けられた5人の役者が担当している。もう記憶にないが、おそらく彼らが狂言回し的な役割だったのだろう。

 替え歌の歌詞のクレジットに5人の名前が書いてあるのだが、役者の中でただ1人、上記の感想にあるライアン・ノウルズが参加している。そのライアン・ノウルズとは、なんと14年後にブロードウェイ版の『The Lightning Thief: The Percy Jackson Musical』で再会する。
 原案サラ・ローゼンバーグ(兼演出)&ルイス・ライエス・カーデナス。

 1999年から2007年まで存在したマンハッタン・アンサンブル・シアターという非営利劇団の公演で、このダウンタウンの劇場が本拠地だった。
 もちろん子供向けがメインの劇団ではなく、例えば、この2年前に観た『Hank Williams: Lost Highway』も、このグループの公演。一方で、観客養成の意味も兼ねてか、こういう面白いアイディアの子供向け公演もやる。大切ですね。
 この公演、おそらく週の後半だけの上演だと思うが、2005年6月から2007年元旦まで続いている。びっくり。

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