The Chronicle of Broadway and me #524(Arias With A Twist)

2008年8月@ニューヨーク(その6)

 『Arias With A Twist』(8月10日20:00@Here Arts Center)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<ビリー・ホリデイそっくりに歌う伝説的ドラァグ・クイーン、ジョーイ・アリアスと、パペット使いを中心にしたユニークな舞台作りで知られるバジル・トゥイストとが組んだ、摩訶不思議な半ヴァーチャル・キャバレー・ショウ。
 才能と技術を備えたパフォーマーとクリエイターががっちり組んで、バカバカしさと麗しさの境界線上を行ったり来たり。大笑いして感動しました。
 劇場が小さく、ほとんどの回が売り切れだったが、当日のラッシュ・チケットをゲット。今回のチケット第2の幸運。その2日前にチケットが獲れないことに苛立ってバンで劇場に突っ込んだ客がいたらしいけど、待てば海路の日和あり、です(苦笑)。>

 ここで言うほど歌がビリー・ホリデイに「そっくり」なわけではない。むしろ、そのイメージを超えた別の魅力を創り上げている“歌手”ジョーイ・アリアス。
 一方のバジル・トゥウィストは、誰にも真似できない(し、誰も真似しない)独創的な“見世物”を発明する才人で(マッカーサー・フェローシップ受賞者)、その代表的な演目の1つが、この4年前に観た『Symphonie Fantastique』
 そんな2つのユニークなショウ世界を組み合わせたら、つまり、アナログ的手法で夢幻を生み出すバジル・トゥウィスト世界の中で存在そのものが夢幻的なジョーイ・アリアスが歌ったら面白そう、と、おそらくバジル・トゥウィストが考えたんじゃないかと想像するが、その成果は見事だった。
 原案ジョーイ・アリアス&バジル・トゥウィスト、演出バジル・トゥウィスト。
 オリジナル楽曲アレックス・ギフォード。

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