The Chronicle of Broadway and me #859(Cookies/Touche/Remission/Play Like A Winner/Artemis In The Parking Lot)

2016年7月@ニューヨーク(その5)

 NYMF(この年からニューヨーク・ミュージカル・フェスティヴァルに改称)参加作品9本を2分割して簡単な紹介を(その1)。

 以下の5作は全てリーディング上演。

 『Cookies』(7月14日13:30@Playwright Horizons Rehearsal Studios)は、文字通り、お菓子のクッキーを巡る話。
 クッキー作りが得意な女の子が、引越してきた新しい街で、クッキーの腕を競い合う。ライヴァルが不正な手段(よく覚えてないけど、材料だったかな?)を使ったことがわかった主人公が、さて、どうする? というあたりがドラマの山となる、コメディ・タッチの青春ミュージカル。

 作曲・作詞・脚本デイヴィッド・クリステンセン&マイケル・シャピロ。
 演出ジェフ・ホワイティング。


 『Touche』(7月15日11:30@Playwright Horizons Rehearsal Studios)の時代設定は1964年。
 モスクワにアフターシェイヴローションを売り込みに行ったアメリカの広告代理店の新人社員が、米ソ間の月面到達競争を巡る情報合戦に巻き込まれる。おかしな連中が次々に登場する荒唐無稽なコメディ・ミュージカル。

 作曲ランディ・レッド、作詞・脚本ブレア・ロス。
 演出リチャード・ラグラヴェネーズ。


 『Remission』(7月15日15:30@Playwright Horizons Rehearsal Studios)は、『Fun Home』で真ん中のアリソンを演じたエミリー・スケッグズ主演のミュージカル。
 内向的な美大生が急性白血病が発覚して、さらに自分の中に閉じこもり死と向かい合う中、周囲は……というシリアスな内容。

 作曲・作詞・脚本レベッカ・M・アレン。
 演出ポーティア・クリーガー。


 『Play Like A Winner』(7月16日11:30@Playwright Horizons Rehearsal Studios)は、サッカーをする子供たちを熱心に“支援”する“ステージ・ママ”ならぬ”サッカー・ママ”(”グラウンド・ママ”と言うべきかもしれませんが)たちの生態を皮肉な視線で描いた作品。
 原作はケイサ・ジェンティスのストレート・プレイ『All About The Kids』

 作曲デイヴィッド・ウルフソン、作詞・脚本エリック・ヨンケ。
 演出ケヴィン・コナーズ。
 

 『Artemis In The Parking Lot』(7月16日15:30@Playwright Horizons Rehearsal Studios)は、高校のソフトボール場が駐車場にされてしまうことに疑問を持った少年が、事情を調べている内に、それにまつわる秘密を知ってしまい……という話、だったと思う(笑)。
 1990年代アメリカ郊外の不気味な空気が流れていたのを、ぼんやり覚えている。

 作曲ラウラ・グリル・ジェイ、作詞・脚本・演出シャヨク・ミーシャ・チョードリー。

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