The Chronicle of Broadway and me #109★(1996/Jan.)(Crazy For You[final])

★1996年1月@ニューヨーク(その1)

 17度目のブロードウェイ(40歳)。

1月4日 20:00 Hello, Dolly!@Lunt-Fontanne Theatre 205 W. 46th St.
1月5日 20:00 H.M.S.Pinafore@Symphony Space 2537 Broadway
1月6日 14:00 Master Class@Golden Theatre 252 W. 45th St.
1月6日 20:00 New York City Ballet@New York State Theatre/Lincoln Center
1月7日 15:00 Crazy For You@Shubert Theatre 225 W. 44th St.

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 惑わずにニューヨークを訪れる40歳。この回の目的は1つ。『Crazy For You』の最終回。都合8度目の観劇。
 以下、感想と言うか感傷と言うか重箱の隅と言うか、そんなレポートです。

<ブリザード来襲の予報の中、シューバート劇場はなんともなごやかな雰囲気に包まれていた。というのも、最終公演ということで過去の出演者を含む関係者が多数訪れていて、さながら『Crazy For You』同窓会の様相を呈していたからだ。
 この日のチケットはクローズの決まった昨年10月に買っておいたものなのだが、オーケストラ席の中央ではあるもののJ列。不思議に思っていたのだが、その謎も解けた。I列より前はみんな関係者だったのだ。ちなみに僕の前の席には1994年9月20日に観た時ポリーの父役で舞台にも立っていたメインのプロデューサー、ロジャー・ホーショウが、その横にはもう1人のプロデューサー、エリザベス・ウィリアムズがいて、次々に関係者から声をかけられていた(おそらくプロデューサーたちが招待したのだと思う)。
 役者では、マンハッタン・リズム・キングズ(オリジナル・キャスト)の3人が家族連れで来ていたし、初代ポリーの父でその後『How To Succeed In Business Without Really Trying』に社長役で出ていたロン・キャロルや、長くランク役を務めてから『Company』に移ったジョン・ヒルナーの姿もあった。最後の幕を上げた舞台には、前回(1995年10月)観た時に抜けていたオリジナルのザングラー役者ブルース・アドラーも復帰している。
 その舞台上のパフォーマンスは、歌も踊りも大受け。意気軒高。最後にプロデューサーが舞台から挨拶した内容も、「また戻って来るぞ」っていうんだから、とことん明るい。そのプロデューサーの呼びかけで、かつての出演者も舞台に上がったりして、本当に同窓会的な雰囲気の中、『Crazy For You』はブロードウェイから姿を消した。
 劇場を出た時に激しくなっていた雪は予報通りブリザードとなり、マンハッタンに観測史上3番目という積雪をもたらし、あくる日は空港も閉鎖。静まり返ったブロードウェイの雪の中に、スタックしたバスが無人のまま取り残されていた。>

 そんなわけで翌日観る予定だったMETのオペラは休演。てか、劇場は全て閉まった。『Crazy For You』のクローズを悲しむように(笑)。

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