The Chronicle of Broadway and me #455(Shout!: The Mod Musical/Drumstruck)

2006年9月@ニューヨーク(その4)

Shout!: The Mod Musical』(9月21日20:00@Julia Miles Theater)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<元々はロンドン産らしい。
 副題“The Mod Musical”の“mod”とは、modernを語源とし、1960年代のロンドンを闊歩したオシャレな若者を指す言葉だ(複数形にして“モッズ”と呼ぶ)。彼らが好んだのが、ブラック・ミュージックと、それに準じる白人によるソウル、R&B系の音楽。
 この舞台で使われているのも実際にその頃流行ったその範疇の楽曲で、5人の女優たちが次々に歌い、そして踊るわけだが、5人の個性の描き分けがうまくできていて、「シャウト!」という架空の雑誌を読んで彼女たちが時代の変化に呼応するという“ドラマ”もある。
 オフの演目としては充分に楽しめる仕上がりだ。>

 共同脚本と演出が、2004年以降の『Forbidden Broadway』シリーズの演出を手掛けているフィリップ・ジョージ。共同脚本・振付が、ジョージと長年一緒に仕事をしているというデイヴィッド・ローウェンスタイン。
 てことは、「元々はロンドン産」と言うより、題材との相性から判断して、まずロンドンで上演してからニューヨークに戻って来た、ということかも。
 

『Drumstruck』(9月23日20:00@New World Stages)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<アフリカのパーカッション集団によるライヴ演奏。
 全ての客席にあらかじめ置かれてある胴の長い鼓(つづみ)のような太鼓を使って観客との交流を図るのが特徴だが、エネルギッシュな彼らの演奏そのものが眼目なのはブルー・マン・グループ『Tubes』と同様。一夜のお楽しみとして、半額なら観て損はない。>

 「胴の長い鼓のような太鼓」、すなわちジャンベ。
 来日公演も複数回あったから、ご覧になった方もいらっしゃるだろう。
 南アフリカで作られた舞台パフォーマンスで、原案・構成ウォーレン・リーバーマン、共同構成キャシー=ジョー・ロス。中国、オーストラリアを回ってからニューヨークに到着。このオフでの公演は、2005年5月からこの年の11月まで続いている。

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