The Chronicle of Broadway and me #529(The Marvelous Wonderettes)

2008年9月@ニューヨーク(その4)

 『The Marvelous Wonderettes』(9月20日20:00@Westside Theatre(Upstairs))について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<オフで1本だけ観たのが『The Marvelous Wonderettes』。実は、『Fela!』という、アフリカ音楽の大スター、故フェラ・クティの伝記的ミュージカルを夏からやっていて、観たかったのだが、ソールドアウトで叶わず、こちらにした。
 1958年、高校の卒業パーティの余興で女の子4人のグループが流行ってる歌を歌う。オフで登場人物が4人でオールディーズのコーラスもの、と来れば、1992年に観た『Forever Plaid』を思い出すが、全員女子となれば、2年前のこの時期に観た『Shout!: The Mod Musical』が、役者が1人多くてロンドンものではあるものの、印象は近いかも。
 どちらにしても、よくあるパターンの作り。肝は、第2幕で10年後のリユニオンのステージを描いていること。ままならぬ人生の哀歓と紆余曲折しながらも続く友情をユーモラスに描くのに成功している。
 ある年齢以上のアメリカ人が大好きなネタだけに、客いじりも好調。が、新鮮さは全くない。長くは続かないと見た。>

 元々は1999年にミルウォーキーで初演。その時は1幕物だったらしい。2年後に同地で再演、2006年にロスアンジェルスで上演、その好評を受けてのオフ公演、という経緯のようだ。ちなみに、2016年にオフでリヴァイヴァル上演されている(未見)。
 脚本・演出ロジャー・ビーンと振付ジャネット・ミラーはミルウォーキーからのコンビ。

 出演はミルウォーキー版から出ているベッツ・マローンに加え、ファラー・アルヴィン(『The Look Of Love』)、後に『Fun Home』でスターになるベス・マローン(『Bingo』『Ring Of Fire』)、ヴィクトリア・マトロック。

 プレイビルには、第1幕で設定されている(架空の)プロムのためのプログラムが挟み込まれていた。

 なお、『Fela!』はオンに移動後に観ることになる。

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