The Chronicle of Broadway and me #641(A Funny Thing Happens On The Way To Forum[N.J.]/Bengal Tiger At The Baghdad Zoo)

2011年3月~4月@ニューヨーク(その10)

 ニュージャージーで観たリヴァイヴァルとブロードウェイのストレート・プレイの感想。

 『A Funny Thing Happens On The Way To Forum』(3月31日13:30@Paper Mill Playhouse)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<映画版邦題『ローマで起こった奇妙な出来事』。スティーヴン・ソンドハイムが初めて作曲も手がけたブロードウェイ作品として知られる。
 この作品のキモは、主役と言うより狂言回しと言った方が相応しい奴隷のスードラス役者と、その相方とも言うべきヒステリアム役者のコメディアンとしての技量にある。その点、今回のポール・C・ヴォイトとジョン・シェラーはハマっていた。
 まずは、きっちりした出来。>

 脚本バート・シェヴラヴ&ラリー・ゲルバート。
 演出マーク・ウォルドロップ(『When Pigs Fly』『Bonnie & Clyde: A Folktale』『Little Shop Of Horrors』@N.J.『Newsical The Musical』)。振付ヴィンス・ペッシェとはこの劇場での『Little Shop Of Horrors』でも組んでいる。

 1996年ブロードウェイ・リヴァイヴァル版の感想はこちら
 

 『Bengal Tiger At The Baghdad Zoo』(4月2日20:00@Richard Rodgers Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<1本だけストレート・プレイを観た。『バグダッド動物園のベンガル虎』。観た理由は、ロビン・ウィリアムズが主演だったから。
 2003年のバグダッド。第二次湾岸戦争の最中。アメリカ兵とイラク人、それに動物園のトラ(ウィリアムズ)が織り成す、生と死の境界線上の奇妙なアラベスク、といったところか。
 登場人物(トラも含む)が次々に死んでいくのだが、人間の死生観を対象化するように、トラ(の亡霊)が腹を空かせて人を食いたがるのが、哀しくて可笑しい。>

 脚本ラジーヴ・ジョゼフ。
 演出のモイセスカウフマンは、2021/2022シーズンの新作ミュージカル『Paradise Square』の演出家。

The Chronicle of Broadway and me #641(A Funny Thing Happens On The Way To Forum[N.J.]/Bengal Tiger At The Baghdad Zoo)” への2件のフィードバック

コメントを残す