The Chronicle of Broadway and me #278★(2001/Nov.)

2001年11月@ニューヨーク(その1)

 39度目のブロードウェイ(45歳)。

 渡米時の概観を旧サイトから。

<ワールド・トレード・センター事件(ツイン・タワー・クラッシュと呼ばれているようです)後の劇場街の様子を確かめたくて、先月アタマに急遽出かけたため、結果的に2か月連続となったニューヨーク訪問。実は、今回の方が先に決まっていた。
 この時期を選んだ最大の理由は、イレイン・ストリッチの期間限定ライヴ。でもって、2001/2002年シーズンの新作も観ようという計画。にもかかわらず、『Mamma Mia!』を観ていないのはなぜ? というツッコミには、フルプライスで観る気がしないから、と正直に答えておこう(とりあえず11月上旬時点では半額チケットは出ていない。ロンドン版の感想はこちら)。(注1)

 観た作品の内訳は――。
 先月に続いての『Thou Shalt Not』前回はプレヴュー)、先月観られなかった『Urinetown』、その後始まった『By Jeeves』、の3本がオンの新作。『Dragapella』はオフの新作レヴュー。それに前述のストリッチのライヴ。
 ……でもって、12日におなじみ『Chicago』を観たのは、同日の航空機事故による空港閉鎖のあおりで延泊せざるを得なくなったから。(注2)
 ともあれ、日本人観光客が行こうが行くまいが、ニューヨーク劇場街は、ショウ・マスト・ゴー・オンの精神で走り続けている。むしろ危ういのは、新国立劇場の演劇支援が打ち切られようとしている日本の演劇界か。>

 (注1)半額チケットに関する記述を見ると、この時点ではまだオンラインでの割引販売どころかオンライン予約そのものが始まっていない可能性があるな、と思って調べたら、チケットマスターのオンライン販売開始が前年(2000年)5月だったようだ。てことはテレチャージも、その前後で始めているかもしれない。が、まだ一般に浸透するほど整備されていなかった気がする。

 (注2)11月12日の航空機事故は、アメリカン航空のエアバスA300-600型機がJFKを離陸直後に墜落したもの。時期が時期だけにテロの可能性が疑われ、空港はほぼ閉鎖状態だった。午前中から夕方までロビーで待機して、結局飛ばないことになり、急いでマンハッタンに引き返したというしだい。

 以下、観劇リスト。

11月9日20:00 Dragapella!@Upstairs At Studio 54 254 W. 54nd St.
11月10日14:00 Thou Shalt Not@Plymouth Theatre 236 W. 45th St.
11月10日20:00 By Jeeves@Helen Hayes Theatre 240 W. 44th St.
11月11日15:00 Elaine Stritch At Liberty@Newman Theater/Public Theater 425 Lafayette St.
11月11日17:30 Urinetown@Henry Miller’s Thatre 124 W. 43rd St.
11月12日20:00 Chicago@Shubert Theatre 225 W. 44th St.

 各作品の感想は別稿で。

 上掲写真は、リチャード・ロジャーズ劇場で上演されていたニール・サイモン最後のブロードウェイ新作プレイのビルボード。10月16日プレヴュー開始、11月11日正式オープン、翌2002年1月13日クローズ。月曜日が休演でなければ、12日に『Chicago』ではなくこちらを観ていたはず。残念。

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