The Chronicle of Broadway and me #282(Thou Shalt Not[2]/By Jeeves[2]/Chicago[11])

2001年11月@ニューヨーク(その5)

 複数回の観劇となる残り3作をまとめて。

 『Thou Shalt Not』(11月10日14:00@Plymouth Theatre)は、前回がプレヴューだったこともあり、正式オープン後に再見。
 前回の詳細な(笑)感想はこちら。長いです。

 特に印象の変化はなし。土曜昼公演だからだろう、主演のクレイグ・ビアーコが休演で、代役のデイヴィッド・ニューが出ていた。

 『By Jeeves』(11月10日20:00@Helen Hayes Theatre)は、1996年のロンドン版を観ている。ロンドン版の感想はこちら

 これも、そちらと同じアラン・エイクボーン(作詞・脚本)自身の演出による同じプロダクション。特に変化は感じられなかった。話のきっかけとなる主人公バーティによる教会での演奏会への案内状がプレイビルに挟んであったのは、シャレとして面白かったが。
 そのバーティ役はジョン・シェイラー。ジーヴズ役はイギリスから来たマーティン・ジャーヴィズ

 プレヴュー開始が10月16日で、12月30日にはクローズしている。

 『Chicago』(11月12日20:00@Shubert Theatre)を観たのは、こちらに書いたように、JFK離陸直後のアメリカン航空機墜落事故による空港閉鎖のために帰国便が飛ばなくなり、延泊することになったから。
 この後、2002年9月、2003年7月と、10か月おきに『Chicago』を観ることになるのだが、この回も含め、それらについて2003年8月にまとめて旧サイトに書いてある。なので、いずれそれも上げることになると思うが、その中から、この回のキャストについて書いてある部分だけを先に上げておく。

<2001年11月の主要キャスト。
 ロキシー/ペトラ・ニールセン、ヴェルマ/ドナ・メアリー・アズベリー、ビリー・フリン/チャック・クーパー、エイモス・ハート/P・J・ベンジャミン、ママ・モートン/ベル・キャラウェイ、メアリー・サンシャイン/R・ビーン。

 この内、ヴェルマのメアリー・アズベリーはディードゥレ・グッドウィンの、ママ・モートンのキャラウェイはマーシャ・ルウィス・ブライアン(結婚したのでしょうか、この回はブライアン付き)の代役。
 なのだが、どうやらメアリー・アズベリーは、この公演の前後から常時ヴェルマを演じることになった節がある。と言うのは、彼女、元々は女囚の1人を演じていてプレイビルにも印刷されているのだが、それとは別に代役を知らせる紙がプレイビルに挟んであって、そのサイズが大きく、写真入りで改めて経歴が紹介されているからだ。翌年9月に観た時には正規にヴェルマ役になっていたことから考えても、この頃がグッドウィンとの入れ替わりの時期だったのだろう。
 それを裏づけるように、ヴェルマに回ったメアリー・アズベリーの代わりに女囚を演じたロクサーヌ・キャラスコも、この時はプレイビルには印刷されず挟み込みの紙で紹介されていただけだったが、これまた翌年9月の時点では正規に(この時とは別の役だが)女囚役を演じていた。

 ちなみに、この日のママ・モートン役のキャラウェイは、最初の日本公演を行なったツアー・カンパニーで、この日出なかったグッドウィンのヴェルマとコンビを組んでロキシーを演じた人で、そのままブロードウェイ入りしてロキシーを演じ、その後ロキシーのアンダースタディとして今日に到っている。おそらく、同時にママ・モートンのアンダースタディもこなしているのだろう。>

 『Chicago』の過去の感想はこちらに→[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]

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