The Chronicle of Broadway and me #585(Earnest In Love)

2009年12月~2010年1月@ニューヨーク(その3)

 『Earnest In Love』(12月30日15:00@Irish Repertory Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<オフで楽しみにしていたのが、これ。2005年の宝塚版(特に日生劇場での樹里咲穂版)が観られなかったので、ぜひとも観たかった。
 初演は1960年のオフだそうで、オスカー・ワイルドの『The Importance Of Being Ernest』(邦題:真面目が肝心)のミュージカル化とか。
 極々小さい劇場に充実のキャストを集めての公演は、特に新味はなくても楽しい。もうちょっと軽快でもいいか、とは思ったが。>

 作曲リー・ポックリス、作詞・脚本アン・クロスウェル。このコンビで1963年にブロードウェイ・ミュージカル『Tovarich』を発表している(ヴィヴィアン・リーが出演してトニー賞を受賞)。また、ポックリスは、1960年代のヒット曲「ビキニスタイルのお嬢さん」(Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini)や「ジョニー・エンジェル」(Johnny Angel)の作曲者としても知られている。
 演出のシャーロッテ・ムーアはアイリッシュ・レパートリー劇場創設者の1人。振付バリー・マクナブ。

 アーネストことジャックこと実はアーネスト(そういう、ややこしい話なんです)を演じるのは『Never Gonna Dance』の主演だったノア・レイシー(『Thoroughly Modern Millie』『Curtains』)。
 その恋の相手グウェンドレン役はアニカ・ボラス。
 その母でお目付け役的なブラックネル夫人が『A Little Night Music』初演のオリジナル・キャストでもあったベス・ファウラー(『Beauty And The Beast』『Bells Are Ringing』『The Boy From Oz』)。

 ちなみに、宝塚歌劇版は、2015年の花組公演@東京国際フォーラムCで観ることができた(1月15日)。ちょうど今『The Parlor』に出ている花乃まりあの、花組トップ娘役お披露目公演だったんですね。
 オペレッタ的な楽曲による、のほほんとした展開の作品であるにもかかわらず、宝塚歌劇版の脚本・演出が木村信司ってのが意外。

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