The Chronicle of Broadway and me #797(Lennon: Through A Glass Onion/A Christmas Memory)

2014年11月@ニューヨーク(その4)

 『Lennon: Through A Glass Onion』(11月26日20:00@Union Square Theatre)は、ジョン・レノンの楽曲を歌い継ぎながら彼の半生を辿る、コンサート形式の舞台。

 ギターを弾きつつ歌うのは、イギリス生まれでオーストラリア在住の歌手/俳優ジョン・R・ウォーターズ。彼自身の創案。共演はピアノ/ヴォーカルのステュワート・ダーリエッタ。
 共演はピアノ/ヴォーカルのステュワート・ダーリエッタ。
 2人だけの舞台で、歌って合間に語るだけ。しかも、歌は特別アレンジするわけでもなく、むしろストレートに歌う。なので、解散前のビートルズを知っていて、それなりにジョン・レノンのファンでもあった者ではあるけれども、少しばかり退屈した。

 近年は『The John Lennon Songbook In Concert』のタイトルで各地で上演しているようだ。

 『A Christmas Memory』(11月28日15:00@DR2 Theatre)は、トルーマン・カポーティの同名小説の舞台ミュージカル化。原作は、日本では『クリスマスの思い出』のタイトルで知られている。
 今は大人になっている語り手の幼い日の思い出。親戚の老女と2人で毎年お金を貯めて材料を買ってクリスマス・ケーキを作り、それを2人が気に入っている人たちに贈っていた。それにまつわる様々な心温まるエピソードが綴られる。

 作曲ラリー・グロスマン(観たことがないものが多いが、過去のブロードウェイ作品は『Minnie’s Boys』『Goodtime Charley』『Perfectly Frank』『A Doll’s Life』『Grind』)、作詞キャロル・ホール(『The Best Little Whorehouse in Texas』『The Best Little Whorehouse Goes Public』)。脚本デュエン・プールは映画での仕事が多い人。
 演出シャーロッテ・ムーア(『Earnest In Love』『On A Clear Day You Can See Forever』『New Girl In Town』『Donnybrook!』)。

 老女役アリス・リプリー(『The Who’s Tommy』『Side Show『James Joyce’s The Dead』『The Rocky Horror Show』『The Baker’s Wife』『Next To Normal』『A Civil War Christmas』)。少年役シルヴァーノ・スパニョーロ。成人した少年役アシュリー・ロビンソン。
 他に、ナンシー・ヘス(『Chicago』『Fame』)、サミュエル・コーエン(Once)、ヴァージニア・アン・ウォードルフ(『All Shook Up』『The Color Purple』『Leap Of Faith』『Violet』)といった面々。

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