The Chronicle of Broadway and me #471(Curtains/Curtains[2])

2007年4月@ニューヨーク(その2)

 『Curtains』(4月11日20:00&4月15日15:00@Al Hirschfeld Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<予想に反して半額チケットが出ていなかった『Curtains』
 2度観たのは、こちらに書いたように“ツボにはまった”からで、ツボの正体は『Crazy For You』との類似。ダンス場面いっぱいのノスタルジックなバックステージ・コメディで、スーザン・ストロマンこそ参加していないが、スタッフ、キャストに関係者も多い。
 その1人がカレン・ジエンバだが、彼女が前作『Never Gonna Dance』の時と違って踊りまくるのも、うれしい要素。
 とはいえ、ヒットするかどうかは微妙。観たい人は急いだ方がいい。>

 「カンダー&エブ最後のミュージカル」と当時謳われたと思う。
 元々はピーター・ストーンが脚本を書いていたジョン・カンダー(作曲)&フレッド・エブ(作詞)のミュージカルだったが、未完のまま、2003年にストーンが、2004年にエブが亡くなった。で、ルパート・ホルムズが参加してストーン版を元に新たな脚本を書き、ホルムズとカンダーとで歌詞を補って完成に漕ぎ着けたようだ。
 演出スコット・エリス、振付ロブ・アシュフォード。

 1959年のボストン。ブロードウェイ入りする前のミュージカルのトライアウト公演が行なわれている劇場で殺人事件が起こる。そこに、ミュージカル好きの警部がやって来て……。という設定からして“内向き”。個人的には“楽しく観ていられる”作品だが、刺激は少ない。
 「ヒットするかどうかは微妙」と書いたのは、そんな理由からだが、一応、翌年6月までは続いた。主演(警部役)のデイヴィッド・ハイド・ピアース(『Monty Python’s Spamalot』)の人気ゆえなのか。
 出演はピアース、ジエンバの他に、デブラ・モンク(『Company』『Steel Pier』『Thou Shalt Not』)、ジョン・ボルトン(『Titanic』)、ジェイソン・ダニエリー(『Candide』『The Full Monty』)、エドワード・ヒバード(『The Green Bird』『The Drowsy Chaperone』)、マイケル・X・マーティン(『1776』『Kiss Me, Kate』『Oklahoma!』)、マイケル・マッコーミック(『Kiss Of The Spider Woman』『1776』『Marie Christine』『Gypsy』『The Pajama Game』『Dr. Seuss’ How the Grinch Stole Christmas!』)、ジル・ペイス(『The Woman In White』)、ノア・レイシー(『Thoroughly Modern Millie』『Never Gonna Dance』)、アーニー・サベラ(『Man Of La Mancha』『Sweet Charity』)、ミーガン・シコラ(『42nd Street』『Thoroughly Modern Millie』『Wonderful Town』)といった顔ぶれが揃う。
 

[追記]

 書き落としていたので忘れない内に。
 「I Miss The Music」というナンバーはカンダーによるエブに対する哀惜の歌ではないかと思う。

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