The Chronicle of Broadway and me #834(Dames At Sea)

2015年10月@ニューヨーク(その5)

 『Dames At Sea』(10月21日19:00@Helen Hayes Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<1月3日までの期間限定公演。
 元々は、1966年にオフ・オフで始まり、1968年にオフに移ってヒット。今やブロードウェイの女王の1人と言っていいバーナデット・ピータースを一躍スターにした作品として知られている。アン・ミラーやアン・マーグレットが出演するテレビ版も作られて、1971年にオンエアされたようだ。

 内容は1930年代に流行ったミュージカル映画のパロディ。舞台に立ちたくて田舎から出てきた純な娘の夢が様々な偶然から叶うという、ご都合主義の極まった話。
 楽曲は、それ風にノスタルジックなジャズ・ソングの意匠で作られていて味がある。作曲ジム・ワイズ、作詞ジョージ・ハイムゾーン&ロビン・ミラー。

 出演者が男女3人ずつのわずか6人と少ないが(ただし役は7つ)、お気楽な笑える展開、ミュージカル好きのツボをくすぐる演出、闊達なタップとアステア&ロジャーズ風のカップル・ダンスの連射で、まず飽きることはない。劇場もおそらく意図的にブロードウェイの中では小ぶりな小屋を選んだようで、規模の小ささも、あまり気にならない。

 ちなみに、『Dames』(邦題:泥酔夢)という1934年製作のヒット・ミュージカル映画があるが、筋も違うし、直接の関係はないようだ(が、パロディの対象となった一連の映画の1つである可能性はある)。>

 脚本は作詞を手がけたジョージ・ハイムゾーン&ロビン・ミラー。
 演出・振付ランディ・スキナー(『State Fair』『42nd Street』『Lone Star Love』『Irving Berlin’s White Christmas』『Lend Me A Tenor: The Musical』以上振付)。

 ピータースの演じたヒロイン役はエロイーズ・クロップ(『On The Town』)。相手役はケイリー・テダー(『Memphis』『Big Fish』『Honeymoon In Vegas』)。
 他に、ジョン・ボルトン(『Titanic』『Contact』『Monty Python’s Spamalot』『Curtains』『A Christmas Story The Musical』)、マーラ・ダヴィ(『A Chorus Line』『Irving Berlin’s White Christmas』)、レズリ・マーゲリータ(『Matilda The Musical』)、ダニー・ガードナー。

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