The Chronicle of Broadway and me #533(Irving Berlin’s White Christmas/13[2])

2008年11月@ニューヨーク(その2)

 『Irving Berlin’s White Christmas』(11月19日14:00@Marquis Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<同名ミュージカル映画(1954年)の“ほぼ”忠実な舞台化。ここ何年か、ニューヨーク以外でホリデイ・シーズンの公演を重ね、満を持してブロードウェイに乗り込んできた……のか、ブロードウェイが手薄になったのを見て、ここぞとばかりに上演を決めたのかは不明(笑)。
 ただし、ここでも新年1月4日までの限定公演。
 困った時に「じゃあショウをやろう」という、伝統の“put on a show”話で、例えば『Crazy For You』等と同じスタイル。したがって、手を変え品を変えて繰り出されるショウ場面を楽しんでいればよく、新鮮味を求めなければ見どころは多い。
 まあ、「White Christmas」「Blue Skies」「How Deep Is The Ocean」と名曲が並んでタップも響けば、何をかいわんや、だ。>

 ご承知の通り、後にやはり舞台化される1942年の映画『Holyday Inn』(邦題:スイング・ホテル)をリメイクするようにして作られたのが元の映画版。『Holyday Inn』の「White Christmas」が主演のビング・クロスビーの歌で大当たりしたから二匹目のドジョウを狙って作られたのだろう。と言っても12年後だが。
 そのクロスビーの演じた役がスティーヴン・ボガーダス(『Falsettos』『Love! Valour! Compassion!』『High Society』『Man Of La Mancha』)、相手役(映画ではローズマリー・クルーニー)がケリー・オマリー(『Into The Woods』)。どちらかと言うとダンス担当のもう1組のカップル、映画のダニー・ケイに当たるのがジェフリー・デンマン(『The Producers』)、その相手(映画ではヴェラ=エレン)がメレディス・パターソン(『The Green Bird』『42nd Street』)。他に、スーザン・マンスール(『Damn Yankees』)の歌が中盤で光る。

 楽曲はもちろんアーヴィング・バーリン(笑)。脚本デイヴィッド・アイヴズ(『Dance of the Vampires』)&ポール・ブレイク。
 演出ウォルター・ボビー(『Chicago』『Footloose』『Golden Boy』『Sweet Charity』『High Fidelity』)、振付ランディ・スキナー(『State Fair』『42nd Street』)。

 翌年も同時期に上演されることになる。
 

 『13』(11月18日19:00@Jacobs Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『13』を再見したのは、前回がプレヴュー2日目だったから。
 正式オープン後1か月半が経ち、前回よりこなれて、演じる少年たちもいきいきして見えたが、1幕ものだということもあり、やはりもの足りなさは残った。
 出演した少年少女の今後に期待。>

 期待した少年少女たちの「その後」の一端は前回感想に書いた。