The Chronicle of Broadway and me #534(Billy Elliot: The Musical)

2008年11月@ニューヨーク(その3)

 『Billy Elliot: The Musical』(11月19日20:00@Imperial Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

ロンドンでオープン年に観て以来3年半ぶりの『Billy Elliot: The Musical』は、ブロードウェイ正式オープン後6日目。
 危惧した改悪もなく、ゴツゴツした骨太感をそのまま残しての上演となった。
 “反サッチャー”を強烈に掲げる、その労働者階級色に、アメリカの観客がどう反応するかも興味の1つだったが、難なくクリア。主人公の少年(トリプル・キャスト)の卓越した、そして力の籠ったダンスと、炭鉱町のコミュニティの人情と家族愛を描いたドラマが、異国の人々の心をも捉えた。
 実際、わかっちゃいてもジンと来ます。>

 作曲エルトン・ジョン、作詞・脚本リー・ホール。
 演出スティーヴン・ダルドリー、振付ピーター・ダーリングはロンドン版と変わらず。

 スピルバーグ版『West Side Story』でベルナルドを演じたデイヴィッド・アルヴァレスがビリー役3人の中の1人だったことは最近話題になった。観た回のビリーはキリル・クリッシュ。もう1人がトレント・コワリック。
 親友マイケル役はデイビット・ボローニャとフランク・ドルチェ(観た回は彼)。
 父役グレゴリー・ジバラ(『Victor/Victoria』『Dirty Rotten Scoundrels』)、兄役サンティノ・フォンタナ(『The Fantasticks』『Sunday In The Park With George』、後に『Tootsie』)、祖母役キャロル・シェリー(『Wicked』)、成長したビリー役スティーヴン・ハンナ。
 ウィルキンソン夫人役ヘイドン・グウィンはロンドン版からそのままブロードウェイ入り。

 中身についてはロンドン版の感想を読んでみてください。