The Chronicle of Broadway and me #536(Shrek The Musical)

2008年11月@ニューヨーク(その5)

 『Shrek The Musical』(11月20日20:00@Broadway Theatre)

『Billy Elliot: The Musical』同様、同名映画の舞台ミュージカル化。
 元がアニメーションだけに、ディズニー的な子供じみた作りかと思いきや、映画の持つ諧謔性を生かして、けっこう辛辣。なにしろ主人公は怪物ですから、一筋縄ではいかない。
 むしろお子達は退屈気味。でも、商売としては、お子達を呼んでグッズも買ってほしいし、といったあたりが微妙なところか。

 ほとんど素顔の見えないブライアン・ダーシー・ジェイムズ(シュレック)も快演だが、サットン・フォスター(姫)のまたまた一皮剥けたコメディエンヌ振りが見もの。>

 大元はウィリアム・スタイグ作の同名絵本で(ただし末尾に「!」が付いている)、アニメーション版より、さらに辛辣(『みにくいシュレック』のタイトルで翻訳あり)。

 作曲ジーニーン・テゾーリ(『Caroline, Or Change』)、作詞・脚本デイヴィッド・リンゼイ=アベアー(『High Fidelity』)。
 演出ジェイソン・ムーア(『Avenue Q』『Jerry Springer: The Opera in Concert』)、振付ジョシュ・プリンス。

 主演2人の、この作品までのオリジナル・キャストでのブロードウェイ・ミュージカル出演作をまとめておくと、ブライアン・ダーシー・ジェイムズが『Carousel』『Titanic』『The Wild Party』『Sweet Smell Of Success』『Dirty Rotten Scoundrels』The Apple Tree』、サットン・フォスターが『Annie』『The Scarlet Pimpernel』『Thoroughly Modern Millie』『Little Women』『The Drowsy Chaperone』『Young Frankenstein』。見事な活躍ぶり。
 主な出演者は他に、クリストファー・シーバー(『Triumph Of Love』『Into The Woods』Cinderella『Monty Python’s Spamalot』)、ダニエル・ブリーカー(『Passing Strange』)、ジョン・タータグリア(『Avenue Q』)、ジェニファー・コディ(『The Wild Party』『Seussical』『Urinetown』『Debbie Does Dallas』(振付)『Taboo』『The Pajama Game』)等。

 正規にオンエアされたと思われるブロードウェイ版のフル映像がYouTubeに上がっていたので、貼っておきます。いつ消されるかわかりませんが。

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