The Chronicle of Broadway and me #554(Next To Normal[2]/Hair[2]/Shrek The Musical[2]/Waiting For Godot)

2009年4月@ニューヨーク(その6)

 再見のブロードウェイ・ミュージカル3本と新たなストレート・プレイ1本をまとめて。

 『Next To Normal』(4月7日19:00@Booth Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

昨年2月に観て、「オンに移るというような性格の作品ではない」と書いた『Next To Normal』がオンにやって来た(笑)。が、それに続けて書いた、「ぜひとも観ておきたい」は変わらない。
 「脚本+演出に仕組まれたアッと驚くツイスト」は未見の方のために、ここでも明かせないが、わかっていながら観て、さらに面白かったのは、よくできた推理小説と同じ。
 『Shrek The Musical』(下記)に出演中のブライアン・ダーシー・ジェイムズが『Jersey Boys』のJ・ロバート・スペンサーと入れ替わっている以外は、主要キャストはオフと同じ。>

 前回の感想(オフ)にも書いたが、アサ・ソマーズも抜けている。替わって入ったのが、これがブロードウェイ・デビューとなるルイス・ホブソン。
 プレイビルにはミュージカル・ナンバーの記載がないが、オフからオンに移るにあたって、楽曲の並び等が若干変わっているようだ(英語版ウィキペディアに詳しい)。
 

 『Hair』(4月9日20:00@Al Hirschfeld Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<昨年8月に観たセントラル・パーク野外劇場公演の好評を受けてブロードウェイに進出した『Hair』。しかしながら、ブロードウェイの劇場で演じられると、やはり違和感がある。
 「“愛と革命の時代”の徴兵忌避の話が40年後の現実とダブる、というあたりに今日性を見出すこともできないではないが、“あの頃”のファッションで出てこられると、いくら若い役者たちがいきいき演じようと、やはり“懐かしもの”にならざるをえない」というのが前回の感想だが、つまり、その“懐かしもの”を、特別な限定公演ではなく通常のロングラン公演として続けていくって、どうよ、という違和感。
 まあ、アメリカ人観客は“懐かしもの”として観ていないのかもしれないし、あるいは、“懐かしもの”でどこがいけないと思ってるのかもしれませんがね。
 でも、カーテンコールの後、観客が舞台に上がって役者と一緒になって踊るのって、ねえ。個人的には、ジミヘンばりにグイグイ弾くギタリストがカッコいいな、と。そんな舞台。>

 前回感想(セントラル・パーク野外劇場)に書いたキャストの内、ジョナサン・グロフ、カレン・リン・マニュエル、パティーナ・(レネア・)ミラーはいなくなっている。替わって入ったのが、サシャ・アレン、ギャヴィン・クリール(『Thoroughly Modern Millie』『La Cage Aux Folles』)、ケイシー・レヴィ。他は、前回とほぼ同じ顔ぶれ。
 

 『Shrek The Musical』(4月12日14:00@Broadway Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<トニー賞が終わったらサットン・フォスターが降りるかも、と思っての昨年11月以来の再見。にもかかわらず、姫役が代役という間の悪さ。土曜昼公演は危ないと思って日曜昼公演にしたのに、裏をかかれた(笑)。
 でもって、フォスターじゃないと面白さ半減なことが判明。ご覧になるならオリジナル・キャストが揃ってる内に。つまり、お早く。>

 結局、サットン・フォスターは最後まで降りることなく、逆にブライアン・ダーシー・ジェイムズが秋に降りて、翌年、オフで出演していた『Next To Normal』のブロードウェイ版(上記)に復帰する。
 ちなみに、観た回のフィオナ姫の代役はヘイヴン・バートンで、彼女は後に『Violet』でもフォスターの代役になっているようだ。
 

 『Waiting For Godot』(4月8日14:00@Studio 54)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<ご承知の通り、サミュエル・ベケットのストレート・プレイ。
 ゴドーを待つネイサン・レインとビル・アーウィンを観るのが目的。
 文学臭の強い全体はともかく(笑)、この2人のやりとりは面白い。セリフと体技の反射神経だなあ、コメディは。あ、コメディとして観たので(笑)。>

 レイン、アーウィンの他に、ジョン・グッドマンとジョン・グローヴァーが出ている。ある種のスター芝居でもあったわけだ。
 子役はマシュー・シェクター。後に『Newsies The Musical』に出演する。

 演出アンソニー・ペイジ。

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