The Chronicle of Broadway and me #521(Hair)

2008年8月@ニューヨーク(その3)

 『Hair』(8月8日20:00@Delacorte Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<昨年(2007年)9月に40周年記念と銘打って数公演だけ行なわれたセントラル・パーク野外劇場の『Hair』が、パブリック・シアター恒例の夏のイヴェントとしてカムバック。
 日米のキャスト・アルバムは聴いたことがあったものの、舞台版を観るのは初めて。で、感想は、なるほどこういうものか、という(笑)。
 “愛と革命の時代”の徴兵忌避の話が40年後の現実とダブる、というあたりに今日性を見出すこともできないではないが、“あの頃”のファッションで出てこられると、いくら若い役者たちがいきいき演じようと、やはり“懐かしもの”にならざるをえない。
 楽曲のよさは再認識しましたがね。
 なお、この公演のチケット(無料)は本来は当日並ばないと入手できないが、今回からオンラインでの当日受付(抽選)が始まり、到着日夜の申し込みで運よく一発当選した。今回のチケット第1の幸運。>

 当選すれば無料なので、セントラル・パークで暮らしていると思しいホームレスが客席にいたのを覚えている。この作品らしいと思った。

 初演は1967年10月17日@パブリック・シアター。同年12月から翌年1月にかけてブロードウェイの53丁目付近にあったチーターというナイトクラブで上演の後、4月からブロードウェイのビルトモア劇場(現サミュエル・J・フリードマン劇場)でオープン。1972年7月1日までのロングランを記録している。
 作曲ガルト・マクダーモット、作詞・脚本ジェローム・ラグニ&ジェイムズ・ラド。

 このリヴァイヴァルの演出は、後に『Finding Neverland』『Waitress』『Jagged Little Pill』などを手がけることになるダイアン・ポーラス。振付はキャロル・アーミテイジ(『Passing Strange』)。

 出演は、ジョナサン・グロフ(『Spring Awakening』)、ウィル・スウェンソン(『Lestat』『110 In The Shade』)、ミーガン・ローレンス(『The Pajama Game』)、カレン・リン・マニュエル(『Brooklyn: The Musical』『The Times They Are A-Changin’』『High Fidelity』)といった顔ぶれ。この後スターになるパティーナ・ミラーもパティーナ・レネア・ミラー名義で出演していた。

 このプロダクションは翌年3月からブロードウェイでの上演を始めることになる。

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