The Chronicle of Broadway and me #764(Les Miserables)

2014年2月~3月@ニューヨーク(その6)

 『Les Miserable』(3月1日20:00@Imperial Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『Les Miserables』の新演出版(演出ローレンス・コナー)。
 観たのはプレヴュー初日だが、この作品のファンと思しき人々が集結した模様で、開演前から客席は熱く盛り上がっていた。

 おそらく、映画版のイメージを生かそうとしたのだろうと思う。舞台上を役者たちがグルグル回らなくなって、その分、普通に、と言うか、平板になった印象。“もったいぶった感”が後退して、より大衆演劇的になり、気軽に楽しめるようになった、と好意的に受け取る手もあるが。
 いずれにしても、バリケードのシーンは旧版の方が鮮やかだったと思う。

 まあ、結局は、キャメロン・マッキントッシュ(プロデュース)が映画版ヒットの余勢をかって、もう1度商売しようとした、ということだと思うが。>

 そういえば、と思い出すのが来年(2023年)2月に閉まることになって話題の『The Phantom Of The Opera』ブロードウェイ版のこと。同作の2004年映画版ができる前に、確か一度「幕を下ろすかも」的な噂が流れたと思う。で、映画版が当たって盛り返したという記憶がある。曖昧な記憶だが。

 演出には上掲感想内に書いたローレンス・コナーの他にジェイムズ・パウエルのクレジットもある。

 主要出演者は、ジャン・ヴァルジャン役ラミン・カリムルー、ジャヴェール役ウィル・スウェンソン(『Lestat』『110 In The Shade』『Hair』『Priscilla Queen Of The Desert』『Little Miss Sunshine』)、ファンテーヌ役ケイシー・レヴィ(『Ghost: The Musical』)、エポニーヌ役ニッキ・M・ジェイムズ(『The Adventure Of Tom Sawyer』『All Shook Up』『The Book Of Mormon』)、コゼット役サマンサ・ヒル、テナルディエ役クリフ・サウンダーズ(『The 39 Steps』)、テナルディエ夫人役キアラ・セトル(『Priscilla Queen Of The Desert』『Hands On A Hardbody』)、アンジョルラス役カイル・スキャットリフ、マリウス役アンディ・ミエンタス。

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