The Chronicle of Broadway and me #890(Bandstand/Mary Poppins[N.J.])

2017年5月~6月@ニューヨーク(その2)

 ニュージャージーからブロードウェイにやって来た作品とブロードウェイからニュージャージーに飛んでいった作品をまとめて。
 

 『Bandstand』(5月30日19:00@Bernard B. Jacobs Theatre)は、2015年にニュージャージーのペイパー・ミル・プレイハウスで上演された『The Bandstand』のブロードウェイ移行版。なぜか、タイトルから定冠詞が消えている。

 ブロードウェイ版でも大きな変更はなく、したがって感想はニュージャージー版と同じ。
 そちらに書いた通り、キャストもほぼ同じ。唯一スタート時に参加できず途中参加となるジョーイ・ペロの代わりに入っていたのは、アレックス・ベンダー。
 トニー賞ではアンディ・ブランケンビューラー(演出・振付)が振付賞を受賞する。
 

 『Mary Poppins』(6月1日13:30@Paper Mill Playhouse)のブロードウェイ上演は、2006年秋から2013年春まで。そちらは、演出リチャード・エア&マシュー・ボーン、振付マシュー・ボーン。
 4年の空白の後の、このニュージャージー公演は、演出がペイパー・ミル・プレイハウスの芸術監督マーク・S・ホービー、振付もこの劇場での仕事の多いデニス・ジョーンズ(『High School Musical On Stage!』『Coraline』『Smokey Joe’s Cafe』@N.J.『Damn Yankees』@N.J.『Honeymoon In Vegas』@N.J.『Piece Of My Heart: The Bert Berns Story』『Paint Your Wagon』『Holiday inn, The New Irving Berlin Musical』)。とはいえ、ディズニーとキャメロン・マッキントッシュの仕切る作品だから、大きな改変があるはずもなく、印象はブロードウェイ版、その前のウェスト・エンド版とも特に変わらない。

 主な出演は、メリー・ポピンズ役エレナ・シャドウ(『Sweet Smell Of Success』『Nine』『La Cage Aux Folles』『The Visit』)、バート役マーク・エヴァンズ(後に『Mrs. Doubtfire』)、バード・ウーマン/ミス・アンドリュー役リズ・マッカートニー(『Dance Of The Vampires』『Taboo』『Bingo』『Annie』『Tonya & Nancy: The Rock Opera』)、ウィニフレッド・バンクス役ジル・ペイス(『The Woman In White』『Curtains』『Tokio Confidential』『An American In Paris』)、ジョージ・バンクス役アダム・モンリー(『Mamma Mia!』『Foreverman』『Les Miserable』『Paint Your Wagon』)。
 

 

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