The Chronicle of Broadway and me #763(Aladdin)

2014年2月~3月@ニューヨーク(その5)

 『Aladdin』(2月27日20:00@New Amsterdam Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『The Lion King』以降は、キャメロン・マッキントッシュと組んだ『Mary Poppins』以外コケまくっているディズニー(Disney Theatrical Productions)の新作。今回は、“安全策”を図って、ヒットしたアニメーション映画のオーソドックスな舞台化路線を採った。
 ヒットした『Mary Poppins』の幕を下ろして、1年後に同じニュー・アムステルダム劇場でオープンさせただけのことはあり、お子様向けだが手堅い作りで、ショウ的な見せ場も多く、まずまずの出来。
 とはいえ、『The Lion King』ほどの独創性はなく、せいぜい『Beauty And The Beast』並みだが。

 ジニー役のジェイムズ・モンロー・アイグルハート(『Memphis』)は、期待通りショウマンとして大活躍。
 それにしても、魔法の絨毯の仕掛けが、まるでわからなかったのだが。新機軸か。>

 アニメーション映画版のジニー役はロビン・ウィリアムズの個人芸の見せどころだったので、そこが心配だったが、上記の通り、ジェイムズ・モンロー・アイグルハートが別種の個性で切り抜けてみせた。

 映画版の楽曲は、作曲アラン・メンケン、作詞ハワード・アッシュマンのコンビで始まり、アシュマン没後、ティム・ライスが作詞を引き継いでいる。ちなみにグラミーを獲った「A Whole New World」はティム・ライス作詞。
 舞台版では、そこに、マシュー・スクラー(作曲)とのコンビ(『The Wedding Singer』『Elf』『The Prom』)で知られるチャド・ベグリンが作詞で加わっている。べゲリンは本作の脚本家でもある。
 演出・振付ケイシー・ニコロウ。

 アラジン役アダム・ジェイコブズ、ジャスミン役コートニー・リード、ジャファー役ジョナサン・フリーマン(『She Loves Me』『How to Succeed in Business Without Really Trying』『On The Town』『A Class Act』『42nd Street』『The Little Mermaid』)。

 魔法の絨毯は、どうやら見えない(工夫をした)ワイヤーで吊っているらしい。