The Chronicle of Broadway and me #661(Newsies The Musical)

2011年10月@ニューヨーク(その2)

 『Newsies The Musical(10月13日13:30@Paper Mill Playhouse)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<ニュージャージーのペイパーミル・プレイハウスに登場した『Newsies The Musical』はディズニーの新作。
 1992年製作のミュージカル映画『Newsies』(やはりディズニー)の舞台化で、楽曲は共にアラン・メンケンとジャック・フェルドマン。舞台化にあたって脚本をハーヴェイ・ファイアスタインが手がけている。

 ジョーゼフ・ピューリッツァーが悪人として登場。簡単に言えば、19世紀末のニューヨークを舞台にした新聞社主(ピュリッツァー)と配達少年たちとの賃金(正確に言えば新聞買取金)を巡る闘争のドラマ、ということになる。
 とはいえ、ディズニーだから、そこに少年たちの夢や友情が絡んで、最後はハッピー・エンドになるわけだが、意外に苦い描写もある。
 もっとも、本当の狙いは、イキのいい少年たちを集めて別種の『High School Musical On Stage!を作ろうというあたりにあるのかもしれないが。というわけで、ダンスはイキがいい。
 楽曲は、悪くないが、決め手に欠ける印象だった。>

 元になった映画の脚本はボブ・ツディカー&ノニ・ホワイト。
 映画版は公開当時は全く当たらなかったが、ヴィデオ化されてからカルト的人気を得たらしい。それを受けての舞台化だろう。

 演出のジェフ・カルホウンの主な過去作品は『Tommy Tune Tonite!』(演出)『The Best Little Whorehouse Goes Public』(振付)『Grease!』(演出・振付)『Annie Get Your Gun』(振付)『Big River』『Brooklyn: The Musical』(演出・振付)『Grey Gardens』(振付)。振付はクリストファー・ガッテリ(『The Baker’s Wife』『Altar Boyz』『Bat Boy: The Musical『I Love You Because』『Martin Short: Fame Becomes Me』『High Fidelity』『Sunday In The Park With George』『South Pacific』『13』『Women On The Verge Of A Nervous Breakdown』及び『Silence! The Musical』の演出・振付)。

 ジェレミー・ジョーダン(『Rock Of Ages』)、カラ・リンゼイ、ベン・ファンクハウザー、アンドリュー・キーナン=ボルジャー(『Seussical』)、ジョン・ドセット(『Hello Again』『Gypsy』)といった主要な出演者は、そのまま翌年春からのブロードウェイ公演にも登場する。

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