The Chronicle of Broadway and me #738(Bend In The Road/Homo: The Musical/Kerrigan & Lowdermilk Live/The Great NYC Treasure Quest)

2013年7月@ニューヨーク(その8)

NYMF(ニューヨーク・ミュージカル・シアター・フェスティヴァル)参加作品12本を3分割して、その2。

 『Bend In The Road』(7月25日13:00@PTC Performance Space)は、今も世界各国で人気の小説「Anne Of Green Gables」(赤毛のアン)のミュージカル版。
 『Anne Of Green Gables』のタイトルでのミュージカル化は複数あるようで、その内の1つはオフで観たことがあるし、日本では別ヴァージョンの翻訳版を観たこともある。いずれも原作に則った手堅い出来で、これもそんな作り。その他のヴァージョン同様、子供向けの作品として継続的に上演させているようだ。

 作曲・作詞マイケル・アップワード、作詞・脚本ベニタ・シェクル。
 演出ベンジャミン・エンドスリー・クレイン。

 アンを引き取るカスバート兄妹役に、マーティン・ヴィドノヴィック(『Footloose』)とアン・キャネンゲイザー(『Ragtime』『Little Women』)。
 

 『Homo: The Musical』(7月25日17:00@PTC Performance Space)は、皮肉なSFコメディ・ミュージカル。
 ホモ星からのエイリアンがカリフォルニア郊外に主婦を装って侵入したことで起こる、キリスト教的モラル下に生きる“善良な人々”の混乱、といった内容。

 作曲・作曲のジーナ・ヴォルペは当時活動休止中だったパンク・バンド、ルナチックスのギタリスト(同バンドは2019年再結成)。脚本のローラ・ロックンローラはカルトなB級映画の脚本・監督で知られるらしい。そんな顔ぶれから想像のつく、はっちゃけたテイスト満載。
 演出デイヴィッド・ドレイク。
 

 『Kerrigan & Lowdermilk Live』(7月25日21:30@Alice Griffin Jewel Box Theatre/Pershing Square Signature Center)は、作曲ブライアン(ブリー)・ロウダーミルク×作詞カイト・ケリガンの楽曲を歌うコンサート。残念ながら、これまで彼らのミュージカルを観る機会はなかったが、オフ・ブロードウェイも含め、けっこうな本数を発表してきている。
 この日の2回限りの開催で、歌うのは若い役者たちだが、早い時間の回(18時開演)にはジェレミー・ジョーダン(『Newsies The Musical』『Bonnie & Clyde』)が出ていたようだ。
 

 『The Great NYC Treasure Quest』(7月26日13:00@PTC Performance Space)もコンサート。プロスペクト・シアター・カンパニーの主催する10代の夏季集中講座(?)に参加した若者たちが、やはり若い楽曲作者たちの楽曲を歌う。それを「宝探し」と称したわけだ。
 楽曲作者は、クリスティン・ベア&ケヴィン・ハモンド、エラローズ・チャリー&スーヨン・リー、ローラ・クレインバウム&マックス・マーモン、ジョン・ヘリン&フレデリック・オルデン・テリー、ピーター・ミルズ、ヤン・リー。

 演出デヴ・ボンダリン。振付シモーネ・ザモア・クーベロ。

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