The Chronicle of Broadway and me #739(The Hills Are Alive!/Volleygirls/Mother, Wife, And The Complicated Life/Marry Harry)

2013年7月@ニューヨーク(その9)

NYMF(ニューヨーク・ミュージカル・シアター・フェスティヴァル)参加作品12本を3分割して、その3。

 『The Hills Are Alive!』(7月26日17:00@PTC Performance Space)は、ナチの手を逃れてアルプスの“ヒルズ”に入り込んだ後のトラップ一家の苦難(?)を描いたパロディ・ミュージカル。ネタ元はもちろん『The Sound Of Music』
 野生動物や見知らぬ山岳民族に出遭ったり、兄弟の諍いが起こったりするが、みんなで歌を歌いながら困難を切り抜けていく姿が感動的に描かれる(笑)。

 作曲エリック・トーマス・ジョンソン、作詞・脚本・演出フランキー・ジョンソン。ジョンソン夫妻がパロディの対象としたのは、子供の頃TVで繰り返し観た映画版らしい。
 振付アリソン・プラマンドン。


 『Volleygirls』(7月26日21:30@Alice Griffin Jewel Box Theatre/Pershing Square Signature Center)は、ハイ・スクールの女子バレーボール部にワケありの元オリンピック女子選手がコーチとしてやってくることで、学校やスポーツ世界の人間関係の力学や様々のハラスメントが露わになっていく、という話。そんな中で、チームはひとつになれるのか……?
 『Bring It On The Musical』『Mean Girls』にも通じる世界観で、興味深く観たが、必ずしもうまく結実しなかった印象が残っている。コーチ役は『[title of show]』『Now. Here. This.』のスーザン・ブラックウェル。

 作曲イーライ・ボーリン、作詞サム・フォーマン。脚本ロブ・アッカーマン。
 演出ニール・パトリック・ステュワート。振付ライアン・キャスプルザック。


 『Mother, Wife, And The Complicated Life』(7月27日17:30@Studio Theatre/Pershing Square Signature Center)はオーストラリア産。
 郊外に住む4人の女性たちが自分たちの人生を振り返って、結婚や出産について改めて考える、みたいな内容のユーモラスなミュージカル・コメディ。

 作曲・作詞・脚本のアミティ・ドライと共同作曲のマーク・シミオン・ファーガソンがオーストラリアの人。
 演出ヒラリー・アダムズ。


 『Marry Harry』(7月28日13:00@Alice Griffin Jewel Box Theatre/Pershing Square Signature Center)の舞台はイースト・ヴィレッジ。父親の経営する流行らないレストランでシェフ修業をするハリーが、店の土地を管理する不動産業者のシェリーと電撃的に恋に落ち……というロマンティック・コメディ。
 2017年にオフのヨーク・シアターでの上演に漕ぎつけ、2020年にはストリーミングながら映像化もされている。

 作曲ダン・マーティン、作詞マイケル・ビエロ。脚本ジェニファー・ロビンズ。
 演出ケント・ニコルソン。振付ウェンディ・シーブ。

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