The Chronicle of Broadway and me #489(Young Frankenstein)

2007年11月@ニューヨーク(その2)

 『Young Frankenstein』(11月23日14:00@Hilton Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『The Producers』を大当たりさせたメル・ブルックス(作曲・作詞・共同脚本)×スーザン・ストロマン(演出・振付)のコンビによるブロードウェイ最新作。
 ネタ(ブルックス監督同名映画のミュージカル舞台化)から言って、さほど期待していなかったのだが、ストロマン王道路線のショウ場面満載ミュージカルで、かなり楽しめた。充実した役者たち(ロジャー・バート、サットン・フォスター、アンドレア・マーティン他)の貢献も大きい。
 ただし、楽曲は前作以上に既聴感が強い。>

 何と言っても、最大の見せ場が「Puttin’ On The Ritz」(もちろんアーヴィング・バーリンの楽曲)でのモンスター役シュラー・ヘンズリー(『Oklahoma!』『The Great American Trailer Park』『Tarzan』)と“フランケンスティン”(と博士自ら発音を訂正する)役ロジャー・バートのタップだったりするあたりに、楽曲の弱さが表われている。『The Producers』での「Springtime For Hitler」に当たる楽曲がないわけだ。
 あと、ロジャー・バートは脇に回った方が生きる役者だと思う。

 役者は他に、メーガン・ムラーリー(『Grease!』『How To Succeed In Business Without Really Trying』)、クリストファー・フィッツジェラルド(『Wicked』)、フレッド・アップルゲイト(『The Sound Of Music』)、ジム・ボーステルマン(『Chicago『The Producers』)といった人たち。

 共同脚本トーマス・ミーハンは『The Producers』と同じ。

 10月11日プレヴュー開始、11月8日正式オープンで、翌2008年いっぱい続いた後、2009年1月4日に幕を下ろす。

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