The Chronicle of Broadway and me #539(On The Town/Romantic Poetry)

2008年11月@ニューヨーク(その8)

 『On The Town』(11月22日20:00@City Center)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<ご存知、レナード・バーンスタイン作曲(一部作詞)、ベティ・コムデン&アドルフ・グリーンの作詞・脚本(初演は出演も)、そしてオリジナルはジェローム・ロビンズ振付のダンスで知られる名作。
 今回はシティ・センターのコンサート形式期間限定公演「アンコールズ!」シリーズの1つなので、舞台中央にオーケストラがいて、その前で芝居、一段高い後ろでダンスという仕様。
 演出はジョン・ランドウ。すっきりしていながらも見どころをきっちり押さえた舞台で、ウォーレン・カーライルの振付もいい感じ。個人的には、サットン・フォスター同様『Young Frankenstein』を見限った(笑)アンドレア・マーティンが目当てだったが、予想に違わぬ怪演。てか、やりすぎなくらいでした(笑)。>

 出演は、3人の水兵が、トニー・ヤズベク(『Never Gonna Dnace』『Fanny Hill』『A Chorus Line』『Gypsy』)、クリスチャン・ボール(『Jesus Christ Superstar』『Elegies: A Song Cycle』『Monty Python’s Spamalot』『Legally Blonde: The Musical』)、ジャスティン・ボホン(『Oklahoma!』『All Shook Up』)。対する女性陣は、上記マーティンの他に、ジェシカ・リー・ゴールディン(『A Chorus Line』)、レズリー・クリッツァー(『Legally Blonde: The Musical』『The Great American Trailer Park』『A Catered Affair』)、ジェニファー・ローラ・トンプソン(『Footloose』『Urinetown』)。楽しい顔ぶれだ。
 ジョン・ランドウ演出版『On The Town』は、振付をジョシュア・バーガッシー(『Wild About Harry』)に替え、主要出演者ではトニー・ヤズベクだけを残して、2014年にブロードウェイで幕を開けることになる。
 

 『Romantic Poetry』(11月23日14:00@City Center)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『On The Town』と同じくシティ・センターながら、地下のマンハッタン・シアター・クラブの運営する小劇場での上演(こちらも期間限定公演)。
 映画版『Dreamgirls』が当たって再び注目を集める作曲家ヘンリー・クリーガーの新作で、作詞・脚本・演出は映画『Moonstruck』(邦題:月の輝く夜に)の脚本家ジョン・パトリック・シャンリー。
 “真実の愛とは?”みたいなテーマがかったるいと見る向きもあるようだが、全然気にならず、小ぢんまりとはしているが、楽しいミュージカル・コメディとして観た。>

 当時出た劇評を読むと、シャンリーの独りよがり感に対する反発が感じられるようだ。

 出演は、エミリー・スワロウ(『High Fidelity』)、パティーナ・レネア・ミラーa.k.a.パティーナ・ミラー(『Hair』)、ジェブ・ブラウン(『Ring Of Fire』『High Fidelity』『Grease』)、マーク・リン=ベイカー(『Laughter On The 23rd Floor』『A Funny Thing Happened On The Way To The Forum』『A Year With Frog And Toad』)、イヴァン・ヘルナンデス、トム・ルッカ。