The Chronicle of Broadway and me #484(Grease)

2007年9月@ニューヨーク(その2)

 『Grease』(9月19日14:00@Brooks Atkinson Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

1994年版(なぜかタイトルの末尾に「!」が付いていた)に続くブロードウェイで2度目のリヴァイヴァル。
 半額チケットが出ないなと思っていたら、開幕に向けて主演男女のオーディションをTV番組に仕立てて煽っていたようで(明らかに大当たりオーディション番組『American Idle』の影響。同番組出身者はブロードウェイにも進出してきている)、劇場は観光客でいっぱいだ。
 1978年の映画版に則ったと思しきキャスリーン・マーシャルの演出は手堅く、役者に献身的なダンスを要求する振付も力が入っているが、『Grease』『Grease』。1994年版の時にも思ったが、その楽しさの本質はオフのお気楽なパロディ性にあり、わざわざ高いチケットを買ってブロードウェイで観るべき作品ではない。>

 基本の楽曲・脚本は初演版のジム・ジェイコブズ&ウォーレン・ケイシーだが、このリヴァイヴァルには、映画版の楽曲が加わっている。それが、ビー・ジーズのバリー・ギブ作曲・作詞による「Grease」と、ジョン・ファーラー(『Xanadu』)作曲・作詞の「You’re The One That I Want」。
 演出・振付は上記感想にもあるように、キャスリーン・マーシャル。

 主演の2人は、この舞台のためにTV番組で選ばれたマックス・クラムとローラ・オスネス。
 2018年の『Carousel』でトニー賞を獲るリンゼイ・メンデズも、この作品でブロードウェイ・デビュー。

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