The Chronicle of Broadway and me #474(Legally Blonde: The Musical)

2007年4月@ニューヨーク(その5)

 『Legally Blonde: The Musical』(4月14日14:00@Palace Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『Hairspray』同様の非ミュージカル映画→舞台ミュージカル路線の作品で、同作舞台版で憎まれ役アンバーのオリジナル・キャストだったローラ・ベル・バンディが主演。
 『The Wedding Singer』『High Fidelity』と、この路線(映画→舞台ミュージカル)の作品が立て続けにコケているので心配したが、これはイケるかも。
 そう思うのは、『Hairspray』と同じく主人公がポジティヴな女の子で魅力的だから。バンディもいきいき演じている。>

 作曲・作詞ローレンス・オキーフ&ニール・ベンジャミン。
 脚本ヘザー・ハッチ。元にアマンダ・ブラウンの同名小説があり、2001年にロバート・ルケティック監督×リース・ウィザースプーン主演の同名映画(邦題:キューティ・ブロンド)が作られている。

 ファッションのことしか考えてなかった金持ちのイケイケな女子が、失恋をきっかけに法曹界のマチズモと権威主義に立ち向かって勝利する話で、周囲を巻き込むヒロインの陽性のキャラクターで、まさかの展開を強引に飲み込ませてしまうところがミュージカルにぴったり。適度に時代感をまとった音楽も悪くない。
 って感じで「イケるかも」と思ったブロードウェイでの公演は残念ながら1年半ほどで終わったが、ウェスト・エンドでは2009年暮れにプレヴューを開始して2012年4月までのロングランとなっている。
 そのロンドン版を2011年7月に観ているので、その感想もこちらに併せて上げておく。

 ローラ・ベル・バンディの他に、ロー・スクールの先輩エメット役で(今となってはイメージしにくいが)クリスチャン・ボール(『Monty Python’s Spamalot』)、悪役キャラハン教授役でマイケル・ルパート、友人ポーレット役でオーフェ(『Footloose』『The Gershwins’ Fascinating Rhythm』)、ヒロインを振るワーナー役でリチャード・H・ブレイク(『The Wedding Singer』)等。この後スターになっていくレズリー・クリッツァー(『The Great American Trailer Park』)も出ていた。

 演出・振付ジェリー・ミッチェル。振付作品は多かったが、演出はブロードウェイではこれが初。

 [追記]
 ローラ・ベル・バンディとの出会いは、彼女が子役だったオフの名作『Ruthless!』にまで遡る。

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