The Chronicle of Broadway and me #467(The Apple Tree)

2007年2月@ニューヨーク(その4)

 『The Apple Tree』(2月11日14:00@Studio 54)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『Chicago』同様シティ・センター“アンコールズ!”シリーズでの上演を経てのブロードウェイでのリヴァイヴァル。
 作品自体は、男女の恋愛を題材にした3幕のスケッチ集といった趣の、まあ、どうということのない内容のもので、観どころは、今や人気女優となったチェノウェスの名“ミュージカル・コメディエンヌ”ぶり。もちろん、それは観る価値が充分にある。>

 「3幕」と書いているが、幕間があるのは第1幕と第2幕の間だけ。ちなみに、第1幕が神話、第2幕が中世、第3幕が現代の設定。
 作曲ジェリー・ボック、作詞シェルドン・ハーニック。脚本は2人の共作。
 演出マイク・ニコルズによる1966年のブロードウェイ初演は、1年ちょっと続いている。

 初演時の主演は、前年に『On a Clear Day You Can See Forever』のブロードウェイ初演でヒロインを演じたバーバラ・ハリス(トニー賞受賞)と、この後TVの『M★A★S★H』で有名になるアラン・アルダ。2人の間に割って入る語り部的な(第1幕で言うとアダムとイヴにとっての蛇)役がラリー・ブライデン。
 このリヴァイヴァルでは、その3人が、クリスティン・チェノウェス(『Steel Pier』『You’re A Good Man, Charlie Brown』『Wicked』)、2月に日本でも公開されるスピルバーグ版『West Side Story』でも大活躍しているブライアン・ダーシー・ジェイムズ(『Carousel』『Titanic』『The Wild Party[MTC]』『Sweet Smell Of Success』)、マーク・クディッシュ(『High Society』『Bells Are Ringing』『Thoroughly Modern Millie』『The Thing About Men』『Assassins』『Chitty Chitty Bang Bang』『See What I Wanna See』)という配役になっている。加えて、ヴェテランのウォルター・チャールズまでがビリング上でのスター扱い。
 演出はゲイリー・グリフィン(『The Color Purple』)、振付は“あの”アンディ・ブランケンビューラー(『A Wonderful Life』)。

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