The Chronicle of Broadway and me #505(Dancing In The Dark)

2008年4月@ニューヨーク(その3)

 『Dancing In The Dark』(4月8日19:00@Old Globe Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<サンディエゴまで足を延ばして観た『Dancing In The Dark』は、このサイトの名前の由来でもあるMGM映画『The Band Wagon』の舞台化(注:旧サイトの名前のこと。そのままこのブログが引き継ぎました)。
 基本設定はそのままながら、細部はかなり変えてある。まあ、誰もフレッド・アステアにはなれないのだから、それも当然か。
 主要キャストにはブロードウェイの現役がズラリ。中で、楽曲作者夫妻の妻リリー役(映画ではナネット・ファブレイ)のベス・リーヴェルが、全体を引っ張る熱演。
 傑作、と言うわけにはいかないが、それなりに楽しんだ。ブロードウェイにたどり着けるかは「?」。>

 楽曲が、作曲アーサー・シュワルツ、作詞ハワード・ディーツなのは、もちろん映画と同じ。ただし、使われている楽曲が増えていて、順番がかなり変わっている。
 脚本は、コムデン&グリーンのオリジナルをダグラス・カーター・ビーン(『The Big Time』『Xanadu』)が脚色。微妙に現代化されていた記憶がある。
 演出ゲイリー・グリフィン(『The Color Purple』『The Apple Tree』)。振付は、この後ブロードウェイで活躍することになるウォーレン・カーライル。

 主演のトニー・ハンター役はスコット・バクラ。経歴を見る限りでは特にダンサーというわけではなさそうな人で、すごく踊れたという記憶もない。
 バレエ・ダンサーのガブリエル役は、リヴァイヴァル版『A Chorus Line』でマギーを演じていたマラ・ダヴィ。
 他に、演出家ジェフリー・コルドヴァ役がパトリック・ペイジ(『The Lion King』『Dr. Seuss’ How The Grinch Stole Christmas!』『Hadestown』)、上記のベス・リーヴェル(『Crazy For You』『The Drowsy Chaperone』『Lone Star Love』)演じるリリーの夫レスター役がアダム・ヘラー(『Victor/Victoria』『Make Me A Song』)。

 さすがに、もうブロードウェイ入りは諦めたかな。