The Chronicle of Broadway and me #747(Around The World In 80 Days/Tilly The Trickster)

2013年9月@ニューヨーク(その7)

 オフ作品2本の感想をまとめて。

 『Around The World In 80 Days』(9月24日19:00@New Theatre)をやっていたニュー・シアターは、元の45丁目劇場。ミュージカルではなかったが、あの小さな小屋で『80日間世界一周』をどうやって上演するのだろう、という興味で観に行った。
 原作はジュール ・ヴェルヌの同名小説だが、一般的にはトッドAOのマイケル・トッド製作の1956年映画版が最も有名か。その大作映画の世界を、わずか5人の役者で表現する。登場人物は都合39人。『The 39 Steps』の上を行く早替わりぶりを楽しんだ。

 脚本マーク・ブラウン。
 演出レイチェル・クレイン。

 『Tilly The Trickster』(9月28日10:30@Linda Gross Theatre/Atlantic Theatre)は、コメディアンや女優として「Saturday Night Live」等で知られるモリー・シャノンの書いた同名の児童小説の舞台ミュージカル化。
 いたずら好きで独自の哲学を展開する口の達者な女の子ティリーと、家族や友人や隣人たちとの熾烈な戦いの物語。面白いのは、同時期に上演されていたイーサン・コーエンの(未見だがおそらくシリアスな)ストレート・プレイ『Women Or Nothing』のセットをバックにしていること。窮余の策とはいえ、ユニーク。

 作曲・作詞ドリュー・フォーナローラ、脚本ジェレミー・ドブリッシュは2008年のNYMF参加作品『College: The Musical』のコンビ。

The Chronicle of Broadway and me #747(Around The World In 80 Days/Tilly The Trickster)” への1件のフィードバック

コメントを残す