The Chronicle of Broadway and me #751(A Gentleman’s Guide To Love & Murder) & The Chronicle of Broadway and me #760(A Gentleman’s Guide To Love & Murder[2])

2013年11月@ニューヨーク(その2)/★2014年2月~3月@ニューヨーク(その2)

 『A Gentleman’s Guide To Love & Murder』(11月20日20:00@Walter Kerr Theatre)及び翌年再見した同作(2月25日19:00@Walter Kerr Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<1909年のロンドン。公爵の身分を引き継ぐことができることに気づいた男が、他の継承可能者を殺していく、という話。
 ……なのだが、実は11月の観劇後のメモを読んでも、具体的に何も浮かんでこない。たぶんウトウトしてだんでしょう。なので2月に観直したしだい。結果、多少は覚えていることが判明してホッとした(笑)。

 資料によれば、大元はロイ・ホーニマンの1907年の小説「Israel Rank: The Autobiography Of A Criminal」で、1949年に映画『Kind Hearts And Coronets』(邦題:カインド・ハート)になっている。その映画では、被害者8人をアレック・ギネスが1人で演じたことが話題になったとか。それを踏襲したのがこの舞台、ということのようだ。
 舞台上に、もう1つ別の舞台がある、という入れ子形式。というのも、殺人容疑で逮捕された主人公の回想手記、という語り口だから。つまり、回想部分が舞台上の舞台で演じられる。
 ロンドンが舞台ということもあり、皮肉な笑いも含めて、全体にミュージック・ホールの雰囲気が濃厚。視覚的な仕掛けも豊富で、例えば、ヒッチコックの映画『Vertigo』(めまい)の落下シーンを思わせる趣向あり、非常に楽しい(なのに忘れるか?)。
 1人8役を演じるのは、ジェファーソン・メイズ。2004年のトニー賞でプレイの主演男優賞を受賞している(『I Am My Own Wife』)。さもありなんと思わせる“怪演”で、かなりな早替りも含め、大いに湧かせる。
 対する主人公は、ブライス・ピンカム。『Bloody Bloody Andrew Jackson』『Ghost: The Musical』の助演で個性を発揮した人で、こちらも、なかなかアクが強い。
 女優陣も、主人公を張り合う2人(リサ・オヘア、ローレン・ウォーシャム)他、強力。>

 作曲・作詞スティーヴン・ルトヴァック、作詞・脚本ロバート・L・フリードマン。
 演出ダルコ・トレジニャックと振付ペギー・ヒッキーは、後に『Anastasia The Musical』でもコンビを組む。

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