The Chronicle of Broadway and me #609(Dietrich & Chevalier)

2010年6月@ニューヨーク(その3)

 Dietrich & Chevalier(6月9日14:00@St. Luke’s Theater)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<マレーネ・ディートリッヒとモーリス・シュヴァリエのロマンスと友情(どこまで事実かは不明)を軸に、それぞれ、ドイツ人、フランス人として、第二次世界大戦中にどう人生と向き合ったか、を描いた舞台。
 小さな舞台なので、装置の出し入れが多少うるさいが、ジョディ・スティーヴンスとロバート・クチオリ(久し振り!)という力のある役者が、本人を彷彿させつつも“そっくりショウ”ではない演技で、それなりの水準にまとめてみせる。
 必ずしも成功してはいないが、ノスタルジックな題材で個人と国家の関わりを描いて、興味深かった。>

 脚本のジェリー・メイヤーは、1970年代にTVドラマの世界で活躍した人らしい。
 演出パメラ・ホールと振付ジーン・キャッスルは、前年に観た、よく似た趣向の作品『Danny And Sylvia: The Danny Kaye Musical』と同じコンビ。ただし、あちらの楽曲はオリジナルがメインだったが、こちらはディートリッヒとシュヴァリエの持ち歌を使用。つまり“ジュークボックス・ミュージカル”。

 上記スティーヴンス(『Jekyll & Hyde』『Urban Cowboy: The Musical』)とクチオリ(『And The World Goes ‘Round』『Jekyll & Hyde』『Guys And Dolls』@N.J.『Jacques Brel Is Alive And Well And Living In Paris』)の他に、ドナルド・コーレン(『Saturday Night』『Souvenir』)が出演。8役を演じている。

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