The Chronicle of Broadway and me #1042(The Rake’s Progress/The Phantom Of The Opera[4])

2022年5月~6月@ニューヨーク(その14)

 『The Rake’s Progress』(5月30日19:30@Metropolitan Opera House)

 ストラヴィンスキーのオペラ。邦題は『放蕩児の遍歴』と付いているらしい。
 初演は1951年のヴェネツィア。MET初演は2年後の1953年、でいいのかな。そんな新しめの作品。でもって台本(ウィスタン・ヒュー・オーデン&チェスター・コールマン)は英語。そんなこともあり、ほとんどミュージカル感覚で観た現代の寓話的作品。

 注目は、指揮のスザンナ・マルッキ。観劇を決める際、アメクラ(アメリカのクラシック音楽)なら(ホントはそれ以外もいろいろ)この人に訊け、というべき能地祐子さんにマルッキについて問い合わせたところ、「超注目です!」のお返事。メト史上4人目の女性指揮者で、今年のグラミー賞オペラ部門でヘルシンキ・フィルを指揮してノミネートされたとか。
 実際、よかった。音も、指揮姿も。

 演出は1997年の故ジョナサン・ミラー版に準拠、ということだろう。
 歌手は、ベン・ブリス、ゴルダ・シュルツ、クリスティアン・ヴァン・ホーン、ジェイムズ・クレスウェル、イヴ・ギグリオッティ、レーハン・ブライス=デイヴィス。
 

 『The Phantom Of The Opera』(5月26日14:00@Majestic Theatre)は、ニュージャージーのペイパー・ミル・プレイハウスの木曜の昼公演がない時に、仕方なく(笑)半額で観るべき演目(何も観ない、という選択肢は我々にはない)。とはいえ、観るに値するのはご承知の通り。ブロードウェイでは、1990年5月1995年10月2015年11月以来4度目の観劇。
 ファントムはベン・クロウフォードの代役でジェレミー・ストール。クリスティーン役エミリー・クアチューはブロードウェイ版で同役初のアフリカン・アメリカン。ラウル役ジョン・リドル。

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